第30話 両利きさん

 私はもともとは左利き。

 ですが、右手も常用的に使います。

 だから両利きだね、というのは少し違います。

 左手は左手でしかできないこと、右手は右手でしかできないことといった風に、きっちり分類されています。

 左手でできることが右手でもできる、というのが本物の両利きさんなのでしょう。


 ここで、私の両手のすみ分けの一部をピックアップ。


 ・左手で箸を持つ

 ・右手でペンを持つ

 ・消しゴムを使うのは左手

 ・スプーンは主に左手(*右手でも可能)

 ・フォークは左手

 ・ナイフは右手

 ・包丁は左手で持つ

 ・ハサミを使うのは右手

 ・カップの持ち手を持つのは右手

 ・グラスの柄を持つのは右手(*左手でも可能)

 ・財布のがま口は左手でしか開けられない

 ・ファスナーは左手でしか上げ下げできない

 ・ドアノブは右手でしか回せない

 ・鍵は左手でしかかけられない

 ・ノートパソコンは左手でしか開けない

 ・マウスは右手

 ・ボールを投げるのは右手

 ・バッターボックスに立つのも右側

 ・キャッチャーミットをはめるのは左手

 ・びんたをするのは左手

 ・チョップをするのは右手

 ・食器を洗うスポンジを持つのは左手

 ・拍手は左の手のひらを右手で叩く

 ・握手は右手

 ・落とし物を拾うのは右手

 ・頬杖つくのは左手

 ・口紅を使うのは左手

 ・化粧ブラシ(アイシャドウなど)は右手

 ・化粧スポンジ(パウダー系)は左手

 ・アイペンシルと眉は右手

 

 などなど、書き上げてみると、日常生活がいかにごちゃまぜかが伝わるかと思います。

 左でできることが右手でできない。

 右でできることが左手でできない。 

 これは両利きとは微妙に性質が違う気がします。


 もとはといえば、左利きの私が字を書く時に左利きだと苦労するだろうということで、お絵かきなどを始める年頃からクレヨンや鉛筆を左で持つと父が手を叩き、無理やり右手で持たせたことから、このごちゃまぜ両利きが始まったと思っています。

 躾という名の虐待です。

 

 ただ、ペンを持つストレスに加えて箸を右で持つストレスまでかけるのは、さすがに可哀そうだと思ったそうです。ですので箸を左で持っても叩かれませんでした。

 ペン系以外は野放しでした。


 もし父が日常生活のあらゆる面で左手を使うことを許さなかったら、後天的な右利きさんになっていたのかもしれません。

 

 ちなみに両利きは日常的に右脳左脳両方使うから器用だというのは俗説です。

 私は細かい作業は本当に苦手です。

 これは大雑把な性格と集中力のなさによるものだと思われます。

 器用かどうかは利き手に関係なく、根気があるとか細かい作業が得意な集中力といった性格的なものですよ。

  

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