止まらない俺のやらかし物語

帝月リンメ

DAY1 入社

 フィクションかノンフィクションの

どちらかだと思うのはお任せします。


 入社初日、スーツで参加した。まぁ、

不思議ではないですよね?だって式典

だから。

    

     普通の職種であれば


 当然歩けば周りにスーツの人がいる。

特に疑問はない。時間も余裕を持って

正面入り口から会場入りした。


 ここでふと疑問に思う。なぜ自分の周りにはスーツを着ている人がいないのだろうか?後ろの方にはいるが周りはみんな制服に着替えている。しかし、貰った記憶も

ないし、そもそも後から渡すと言われて

いたから問題ないだろうと思っていた。


 そして始まった。


 最初は入社式という名前だと思っていたが、辞令交付式という名前で始まり、

一人一人の名前と職種を呼ばれた。


 そこで疑問が生まれ始めた。

(あれ?看護師の人みんな制服着てね?)


  気づいた時にはもう手遅れだった。

会場には余裕を持って入ったのに気づかず結局1人だけスーツだった。

 他のスーツを着ていた人は事務に就職する人である。

 なぜ1人だけ、異質を放っていたのに

声をかけてくれなかったのだろうか?

 聞かなかったのも悪いがもう分からなくなって頭がぶっ壊れそうだ。


 そして、説明会が始まりその時に初めてスーツを1人だけ着ていることについて触れられた。


 「あれ?ロッカーに着替えが入って

なかった?」


 ロッカー?そういえば、入社してからは職員用の入り口から入ってとは言われていた。

 

 もしかして、入り口を間違った?

ロッカー?確かに通ってない。着替え

入っていたのか。え?他に同じ間違え

した人いなかったの?


 様々な考えがよぎり大勢の人がいる中で起こった出来事であった。


 冷静に考えればみんな初対面でスーツを一人着ている人がいてもやばい奴いるな

ぐらいで済まされるかもしれない。


 因みに知ってた?この日朝の5時半に起きて急いでコンビニに住民票の写しをコピーしようと思って行ったんだ。そしたら、なんて表示されたと思う?

       6時半から

 朝からついていなかった。


 そして説明会が終わり帰ろうと思ったが、行きに正面入り口から入ったせいで

帰り道が分からず警備員の人に案内

された。

 

 周りの人についていけよと思うかも

しれないが、周りの人たちが二手に別れて目的が帰ることではない人について行ってしまい迷子になった。


 あれこれしてるうちに、家に帰りつき

気づく。


 筆箱とファイルがないことに。

筆箱には印鑑が入っている。ファイルには説明会で受けたプリント類が入っている。

 この日、準備していたメモ帳を家に

忘れたせいでプリントが命綱となって

いる。


 様々な考えが交差する。取りに行きたいが警備員に顔を覚えられているんじゃないか?でも取りに行かないと。連絡すれば

いいか。誰に?


 結局、取りに行く勇気が出なかった。


 しかし、簡単には終わらない。


 これ以上書くと長くなるからここまでにしよう。

 厄日な1日だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る