アルケミスト

 アルケミスト。錬金術師。

 最強の技能という説がある。多少コストは掛かるがなんでも補助できる、全PCが習得したい技能といって過言ではない。ルールブックIII巻を購入したら是非ともビルドに組み込んで欲しい。


 アルケミストはエンハンサーと同じく、1Lvにつき1つの「賦術」を習得する。補助動作で「賦術」を使うこともできる。ただエンハンサーとは違い、同時に複数の「賦術」を使用できない点には注意が必要である。主動作で投げる場合は複数名に同じ「賦術」を使うことができるが、補助動作では一人にのみ。

 アルケミストの使う「賦術」はそれぞれマテリアルカードが必要であり、つまり金が必要である。Bカードは20G、Aカードは200G、Sカードは2000G、SSカードは20000G。ハッキリ言ってSSカードを使う機会はないだろう。


 まず前衛向け。【ヴォーパルウエポン】は3分持続する物理ダメージ上昇。【バークメイル】は3分持続する防護点上昇。【クリティカルレイ】は威力表の出目を上昇、つまりクリティカルが出やすくなる賦術で、毎ラウンドごとに補助動作で自分に使うと非常に強力。

 次にデバフ。【パラライズミスト】は敵1体の回避力を下げる。補助動作で投げれば必中だが、1Rしか効果がないことには注意。

 そして回復。【ヒールスプレー】は味方のHPを回復する。Aカードで10点の固定値回復と、補助動作で出来るにしてはなかなかの回復量。

 またアルケミストLv5以降は、先制判定をバフする【イニシアチブブースト】、魔物知識判定をバフする【エンサイクロペディア】が是非欲しい。物理ダメージディーラーが多いなら、敵の防護点を下げるデバフ【アーマーラスト】も悪くない。


 バフは「起点指定」のものが多いため不要になるが、デバフや回復もしたいのであれば、「形状:射撃」のものも多くあるため、《ターゲッティング》を習得している後衛がアルケミスト技能を伸ばすのがいいだろう。種類をバラバラにし、パーティー内で被ることがないように習得して行けたらベターである。

 アルケミスト技能は基本的にはサブ技能として習得するのが良いが、メイン技能として取っても悪くない。その場合は相手の抵抗を抜くため、知力の高いPCが求められる。Bテーブル技能で必要な経験点は安めなので、サンプルキャラクターにあるようにシューターなどと組み合わせるのもいいだろう。


 アルケミスト技能はどのポジションでもLv1くらいは取っておきたいもの。冒険を進め、ある程度お財布に余裕が出てきたら是非とも検討を勧める。

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