井の中の蛙

 仕事選びも難しいですが、職場の相性も難しいですよね。

 

 このエッセイにも書いたんですが、三月頃から新しい職場で働かせてもらいました。

 入ったばかりの職場。右も左も分かりません。

 注意されても、ここはこういうルールなのだと。少しおかしいな、と思っても会社のルールならば仕方がない、と聞いていました。


 仕事内容自体も、前と似たり寄ったり。けれど、会社が違うのですから、方針も違う。こだわりや、やり方さえも。

 そのため、教えてもらわなければ困ります。が、ほぼ無いような状態。聞いても、煩わしい感じに対応されて……。

 挙句の果て、何で私に聞くの? という態度。


 私自身、そんなに色々な職場を見てきたわけではありませんが、学生時代のアルバイトも含めてビックリしました。ここまで新人に不親切だとは。


 さらに始めから敵意を向けてきたお局様(腰巾着)は、初日のお昼に嫌味を言って来た強者です。


 まぁ私は、小さい頃から妬み嫉み。はたまた隣の芝生が青く見える人たちから、嫌味や皮肉を受けてきたので、どうってことはありません。

 一緒に仕事をしていく内に、向こうの認識も変わりますから、放っておいたんですが……。


 今回は根強かったですね。悪化の一途でした。

 私の態度も悪いのかもしれませんが、恐らく独身というのが気に入らないのでしょう。

 仕事人間にとって、私みたいなのは苦労も何もせずに遊んでいる人間、にしか見えないようです。


 兄がそうなので。結婚しないこと=悪いこと、と決めつけて来る。何故結婚しないのか、一応兄にはその背景を説明したんですけれど……。


「お前は薄情者だ」


 祖父母の世話になっておいて、何という言い草だ。ということらしいです。

 その後、事情を知る叔父に何か言われたらしく、何も言ってこなくなりました。因みに、叔父は私の味方です。最近は伯母も。

 加えて言うと、顔と性格が似ているせいか、叔母や叔父は私を末の妹と認識している節があります。えぇ、全く違いますから! 私は姪です!


 そんなわけで、何かと重箱の隅をつつく小姑みたいな人に目を付けられてしまったんです。


 そして極めつけは、時間外労働の多さ。始業時間の一時間前から仕事をしているのでは、と思うほど早く来ていて……。

 午前午後、それぞれの休憩時間も返上。

 それを社長も強要……。ブラックかな、と思いました。


 しかも、その休憩時間の分は支払わないよ、ときた。


 さらに会社内でのルール……。教えるのなら、きちんと教えて!

「今回は私がやっておいたから」

 それだけ言って終わり。いやいや、次回も貴女がしてくれるのかよ! 自己満で終わりにするな!


 別に一から十まで説明してほしい、とは言いませんが、必要な説明はきちんとしてください。

 なぁなぁでやっている部分は、周りを見れば分かります。でも、それがダメだって言うのなら、最初から言え!


 さらに辞めるる前日のこと。虫の居所が悪かったのか、当番の日は休みなので、と伝えたら、それじゃ次は私ね、で終わるところ。何故かキツイ言い方で注意してきてウンザリ。

 なんで貴女に言ったかっていうと、次が貴女だからだよ!

 自分の前後くらい覚えているわ!


 これで人の親をやっているんだから、凄いなぁと思いました。少し同情いたします。


 ウチの母も仕事をしていましたが、ここよりも凄いところにいた時は、荒れていました。

 ちょうど学童の時期だったので帰宅は同時。その後、三十分間は何もしていなくても八つ当たり。酷い時は一時間も荒れっぱなしで……。

 

 当時飼っていた犬でさえ、近づきませんでした。怖くて。だから、当時小学一年生だった私は、おいでおいでをして、一緒に避難していました。

 まぁ、それでも怒られるんですけどね。何もしなくても怒鳴ってくるんです。

 部署が変わったら、なくなりましたが……。


 つまり何が言いたいかというと、そういう感情は自分できちんと処理してください。色々思うところはあるでしょうが。


 そんな色々と割に合わない職場だったので、辞めることにしたんです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る