第13話 大会練習配信
はい、チーム発表の次の日ですね。
蜜柑ちゃんと万葉を集めて練習配信をする予定でござる。
「はい、どうもー、チームリーダーを任されて少し責任を感じてる春野雅でーす」
「V CLOWNは優勝します!どうも秋原 万葉です!」
「とりあえずTop3は目指したい夏風 蜜柑でーす!」
『練習配信キタコレ』
『単体の強さと連携だけなら今大会上位クラスで強いんだよな』
『蜜柑ちゃんハァハァ』
『キモいやついたな』
「てなわけでね、本番三日前はカスタムで練習されるらしいんですけど、まだ一週間前なんでカジュアル潜りたいと思います。ランクあげたらポイントが破綻するんでね」
『それは仕方ない』
『カジュアルだとキル数とかに引っ張られるからランクより強いやつたまにいるんよな』
「それじゃあキャラとIGL(インゲームリーダー)を決めようか」
(インゲームリーダー(IGL)とは司令塔的立ち位置であり試合内の意思決定などの役割を担当する人の事である)
「僕はやっぱり雅くんがIGLが良いと思うよ!視野が広いしね!」
「私も雅さんがIGLが良いと思う!」
「てなわけで俺がリーダー兼IGLですね。はい次、キャラは…まぁ連携的な物決めて選んでも良いし、各自好きなキャラ使ってもいいよ」
「今回一応お祭りって言われてるけどそれでも朝霧さんチームには勝ちたいな!」
「じゃあ連携的な物を決めてから役割を決めようか」
『結構雅って万葉に甘いよな』
『万葉が犬っぽいのと雅が世話焼きなのが噛み合ってるんだろ』
『雅×万葉か…』
『おいそこカップリングを作るな』
「じゃあカジュアル向かいますかぁ。まずどの組み合わせ試す?」
「はいはい!私話題のネブモクってやつ使いたいです!」
ネブモクとは一回だけ生き返れるアルティメットを持ったネブラントと機動性が高いモクタンで攻めるという比較的昔からある戦法だ。
「誰がネブラント使う?俺モクタン使いたいかな」
「私、ネブラント使いたい!」
「じゃあ僕ジアでいい?」
「おっけじゃあそれでいこうか」
『ネブモクジアはヤバくて笑う』
『ジアのウルト(アルティメット)で範囲内の敵見つけて、ネブラントのウルト発動してモクタンで詰める…当たり屋か?』
『草ァ!』
「あ、すぐ近くに敵いるね。二人とも漁ってて、潰してくる」
「行ってらっしゃーい」
「物資期待してまーす」
『二人とも信頼がえぐくて笑う』
『いやまぁマジで潰せるくらいには強いし』
『てかもう終わりかけてて笑う』
「終わったよ~。敵来てる音するし回復するためにちょっと退く」
「漁ってる時に撃ちましょうか」
「そうだね、あ、来たよ」
撃つとすぐに物資を漁るのをやめたが挟み撃ちをしていたので蜜柑ちゃんを狙っていると俺に撃たれてダウンした。
「一人ダウーン。多分フォローしに来てる」
「あ、ホントだ、来てる。ジアのウルト発動させとくね」
そうするとこっちに向かってきている敵に加えて他の建物で物資を集めてる敵もいた。
「お、向こうに敵いることも分かったから棚ぼただね。じゃあさっさと潰して向こうの敵に行こうか」
「すみませーん!敵来ててやられました!一人シールド割れてほぼミリです!」
「あ、倒した倒した。万葉、蜜柑ちゃん起こしといて」
「はーい」
「急いで回復します!」
「あ、じゃあジャンパ置いとくから回復したら俺のとこ来て」
「「はーい」」
『遠足の先生?』
『戦場に遠足いってんの草』
『まだ序盤で5キルは中々に調子いいな』
「あ、やっべ、裏取られてた。ごめーん二人殺ってるから助けに来てー」
「あ、今いってまーす」
「雅さんやりました!」
「あぁりぃがぁとぉ」
『きっしょ』
『イントネーションがゴミ』
『脳がバグるかと思った』
「コメント欄酷くね?私傷ついたわ!シクシク」
『泣いてろ小僧』
『どうせ傷ついてないくせに』
『彼女作れや人外』
「彼女作れっていったやつお前名前覚えたからな。覚えとけよお前」
てなわけでコメント欄と喧嘩しながらも現在終盤 残り5パーティー。
「俺たちまだ安置内だから三部隊になったら全ウルト使って攻めようか」
「わかった!」
「私のネブラントにひれ伏しなさい!」
「どうしたの蜜柑ちゃん?」
『女王様?』
『ネブラント推しか?』
『ネブラント推しって本当にいるのか…?』
「あ、三部隊になったね。じゃあジアとネブラントのウルト出して!」
「「はーい!!」」
「よーし、ジャンパで攻めますか」
そういって前方にジャンプパッドを設置して近い方の敵に近づいていく。
「一人殺りぃ!」
「私も一人殺りました!」
「別パーティー詰めてきてる!あっち二人しかいないっぽい!あ、ネブラントのウルト切れた!ごめん!」
「3vs2vs1か。まず1の方潰そう!」
3vs2なら勝てるが1の方から漁夫の利で来られるとたまに負けたりするので危ない芽はちゃんと摘んでおく。
「あ、やりました!アーマー交換するんで少し耐えてください!」
「じゃあ俺先に向かうから二人とも回復してから来て!」
「おっけーです!」
「おっけー!」
「モクタン注射刺してっと、とりあえず一人持っていきますかね」
そういって一気に近づくとショットガンでヘッドショットをしてワンパンする。
「おっしゃワンパン!!」
『うおぉぉ!ワンパンだ!』
『普通に勝てそうやな』
『楽々勝ちか』
「雅くんフォローしに来たよ!」
「あ、そっち方向逃げてるからスキル打って!」
「私向かいます!」
そうして画面に出てくるチャンピオンの文字
「よーし、初戦はいい感じに勝てたね」
「まだ一回目だけどネブモクジア良いかもしんない!」
「私ネブラント使おうかな!」
『この三人が使うとここまで強くなるのか』
『やっぱ雅も強いのは勿論だけど二人もつえぇ』
『万葉フォローうめぇ』
「てなわけで色んなパーティー構成試そうか」
そういって六時間近く配信して終盤は睡眠不足になりながらプレイした。
11時にはじめて朝までやるとか初めてやったわ…てなわけであと一週間練習期間があるがどうにかエナドリで繋ぎながら配信をやることとなります。
成人した体にはいてぇぜこれは
◆───あとがき
何話ぶりかの後書きです!
近況にも書きましたがこの作品が投稿三日目にして日間現代ファンタジーで45位に入りました!
みなさんのフォローなどのおかげでここまで来れたことを考えるとありがたい限りです!
…まぁ本当は数ヵ月かける予定だったんですけど…
本当に皆様ありがとうございました!
追記、ホンットウに申し訳ないんですけどコーチをつけるのを忘れておりました…
ちょっと修正が入る可能性がございますがお許しください…
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