第34話「ノヴァの成長」

ノヴァ「暗拳!」


かわすユーノ


ユーノ「遅いわね!」


パキキ


腕が凍る


ノヴァ「はぁああああ!」


ボォ


溶かす


ノヴァ「黒炎!」


パキパキ


放つが凍らされる


ノヴァ「く!」


ユーノ「無駄よ、あなたの貧弱な炎じゃ私は倒せない」


パキパキ


足元から凍り付く


ノヴァ「クソ!はぁああああ!」


ボォ


溶かせない


ノヴァ「く!!」


パキパキ


ユーノ「安心しなさい、凍らせて砕いておしまいよ」


ノヴァ「サモン…」


凍らされたノヴァ


ユーノ「フ、アートにもならないわ。これでおしまい」


氷のハンマーを造り放つ


ガン


しかし砕けない


ユーノ「ッ?!どうなってるの?!」


ノヴァ「俺は…」


ユーノ「な、なんで喋れるの?!」


ノヴァ「俺は甘いな…」


シュゥゥゥゥ…


氷が解ける


ノヴァ「サモンの炎…お前は死んでも俺を助けてくれんのか?」


ユーノ「?」


ボォオオオオオオオ


赤い炎が下から出てくる


ユーノ「何この炎?!」


ノヴァ「悪いな、友と約束したんだ。俺たちの炎で仲間の道を照らすって。だから俺は死ねない」


ユーノ「く!氷柱!!」


放つ


ノヴァ「俺は…お前に甘えすぎてたんだな」


ボォ


溶かす


ユーノ「ッ?!」


ノヴァ「お前に追いつきたくて、お前の友でいたくて…ずっとお前の後ろに居続けてたな、もうお前はいねぇけど、今度は隣で戦わせてくれ」


ノヴァの炎にラメが入る


ユーノ「能力が…進化した!!」


ノヴァ「暗拳!」


向かう


ユーノ「ふ!」


パリィン!


壁を作るが一瞬で砕ける


ユーノ「な!!!」


ド!


殴り飛ばされるユーノ


ドーーーーーーーーン!


ノヴァ「女だからって容赦はしねぇぜ!俺たちの敵は俺が焼き尽くす!大炎弾!砲閃黒!!」


放つ


煙が晴れる


ユーノ「く!負けないわ!エル君のためにすべてをかける!!ハイエンドブリザード!!」


放つ


両技ぶつかる


ノヴァ「負けるかよぉ!」


押されるユーノ


ユーノ「それはこっちも同じ!」


オーラを上げるユーノ


ユーノ「く!…なんで押されるの?!」


ノヴァ「はぁあああああ!!」


ユーノ「くぅ!!!」


ボォオオオオオオオオオオ!


直撃


ノヴァ「ハァ…ハァ…勝ったぜ」


煙が晴れる


ユーノ「ハァ…ハァ…」


倒れているユーノ


ユーノ「殺しなさい!!」


ノヴァ「は?」


ユーノ「足手まといになるなら…死んだほうがマシよ」


ノヴァ「殺しはしない、警軍に引き渡す」


ユーノ「…く!…エル君…」


気絶するユーノ


ノヴァ「急がねぇと」


シャムキ「ケヒ!」


かわすノヴァ


シャムキ「あれ?」


後ろに引くノヴァ


ノヴァ「さっきから見てたよなぁ?お前の殺意満々の殺気、バレバレなんだよ!」


シャムキ「殺気満々だったかぁ~失敗」


ノヴァ「ちょうどよかった、俺はお前に用があるんだよ」


シャムキ「俺に~?」


ノヴァ「サモンを殺したお前を…俺は許さねぇ!」


シャムキ「ケヒ、復讐かぁ~?くだらねぇ~!あんなぁ~雑魚の仇なんてとっても時間の無駄だぜぇ~」


ノヴァ「てめぇ!!」


向かうノヴァ


シャムキ「ケケ」


ノヴァ「暗拳!」


かわす


シュ


爪が頬にかする


ノヴァ「く!黒炎!」


シャムキ「しゃぁあああああ!!!」


ボォオオオ!


黒炎を喰らいながらもノヴァの手を食おうと向かうシャムキ


ノヴァ「く!!」


シャムキ「あが!!…」


後ろに引くノヴァ


ノヴァ「コイツ…」


シャムキ「なんだぁ~こいつ~?大分パワーアップしてるぞぉ~?」


ノヴァ「…」


シャムキ「はぁ~途中から炎がキラキラしてると思ったらぁ~進化したのか~」


ノヴァ「お前には負けねぇよ!」


向かうシャムキ


シャムキ「お前は焼豚だぁああああ!!!」


ノヴァ「真黒・火炎車!」


ザシュ


ボォ


シャムキ「あちぃ!!」


ノヴァ「うぐ!!…」


熱をくらうシャムキ、爪で切り裂かれるノヴァ


ノヴァ「コイツ…何がそこまでして向かっていやがるんだ!」


シャムキ「あぁ~?お前は馬鹿か!人が獲物を前にしてぇ~死に物狂いで狩らない奴がいるかぁ~?いねぇよなぁ!!お前ら食えることに当たり前になってるよなぁ?食いもんくらい自分で採れよ!サバイバル生活楽しもうぜぇ~」


ノヴァ「人間がテメェの食糧かよ」


シャムキ「そう言ってんだろぉおおおおおお!!!」


向かうシャムキ


ノヴァ「イカレてやがるぜ!じゃぁ俺も今からお前を食料にしてやる!調理して牢屋に入れて腐らしてやる!」


向かうノヴァ


シャムキ「ケヒ!」


小刀を取り出す


ノヴァ「ふ!」


ザシュ


斬られるノヴァ


ノヴァ「く!!」


シャムキ「ケヒヒ」


パリン


小刀が砕ける


シャムキ「あ?」


ノヴァ「暗拳!」


ド!


殴り飛ばす


ドーーーーーーーーン!


ノヴァ「…連戦だからオーラがそろそろつきそうだ」


煙が晴れる


シャムキ「お前~いい焼豚だなぁ~」


ノヴァ「褒めんなよ、俺の炎でお前のほうがいい焼豚になるんだからな」(あれしかない!)


ボォオオオオ


シャムキの真下から炎が放たれる


シャムキ「お?熱く無い炎~」


ノヴァ「炎熱地獄!」


技を発動と同時に真下からの炎が消える


シャムキ「ん~?見たことあるぞぉこれ~」


ノヴァ「上を見ろ」


シャムキ「?」


真上にノヴァがいる


シャムキ「あぁ~?上に焼豚?でも前にも焼豚」


シャムキの上と目の前にノヴァがいる


シャムキ「焼豚が二人?」


ノヴァ「炎分身だ!サモンの仇、ぶち抜く!アルティメットファイアァ!!!」


目の前から黒炎、上から普通の赤い炎が放たれる


シャムキ「バーカ、その技は効かねぇよ!」


ノヴァ「馬鹿はお前だ、俺とサモンの炎は…てめぇを焼き尽くすんだよ」


ボォオオオオオオオオオオオ!!


シャムキ「うぎゃぁああああああああ!!!!!」


ノヴァ「はぁあああああああああああ!!!」


シャムキ「肉…肉ぅ~!」


向かうシャムキ


ノヴァ「な!!!」


シャムキ「食わせろぉおおおおお!!!」


ノヴァ「ッ!!!!!!」


シュゥゥゥゥゥ…


灰となって消えるシャムキ


ノヴァ「…倒した、のか?」


シャムキ死す


ノヴァ「…クソ、まだまだ甘いな。奴を倒したが奴の執念に負けた気分だ」


誰かがノヴァの背中を押す


ノヴァ「ッ?!」


しかし誰もいない


ノヴァ「…」


否、ノヴァには見えていた


「よくやったな!ノヴァ!」


そこに死んだ親友がいたことが


ノヴァ「…あぁ、お前の炎も背負っていくぜ。サモン!」

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