第30話「一人追加」
3日前
場変
ブラフマー「おい変態」
アーロット「やぁブラフマー、どうしたんだい?」
ブラフマー「どうしたじゃねぇ、どうせいつものように監視して知ってんだろうが」
アーロット「あ、バレた?フフ、お疲れ様。君にしては優しかったんじゃないかい?少し人が変わったねぇ」
ブラフマー「んなことはどうでもいい、装置の使い方諸々の説明をしろ」
アーロット「OK。彼女を能力奪取壁に固定する、固定してから1日後に彼女の命と引き換えに能力の玉が完成、その玉を君の胸に押し込む。それで君は不老不死だ」
ブラフマー「フン、絶対統治を完成させればだろうが、なかなか受け入れねぇぞあれ」
アーロット「そこは心配ないよ、あの戦いが精神的にも来てるし、2日もあればすぐ頷くと思うよ」
ブラフマー「あぁそうかい」
去るブラフマー
アーロット「全く、相変わらず素っ気ないねぇ、もう少し話し相手になって欲しかったよ」
場変
1日後
ルミカ「…ん」
ブラフマー「起きたか?」
ルミカ「グランツェ君」
ブラフマー「その名前で呼ぶな、捨てたんだよ。それより立て、絶対統治を受け入れてもらう」
ルミカ「一人にして…」
ブラフマー「あぁ?てめぇ…」
~回想~
アーロット「2日もあればすぐ頷くと思うよ」
~回想終了~
ブラフマー「…チ」
ルミカ「私をどうするの?」
ブラフマー「能力奪取のためあの壁の装置に貼り付けになってもらう、1日我慢しろ」
ルミカ「なんでそんなことするの?そんなことして何になるの?」
ブラフマー「お前の命と引き換えに俺は不老不死になる、不老不死なんざ興味ねぇが、クク、最近悪く無くてねぇ。この退屈してた世界が俺に刺激を与えてくれる!つまらなかった灰色の世界に色が見え始めてなぁ、俺は俺の運命とこのまま進むのが楽しくてしょうがねぇ。つーわけで、俺の暇つぶしで俺の糧となれ」
ルミカ「そんな理由で姫ちゃんを…サモン君を…オメガ君たちを傷つけたの?」
ブラフマー「そんな理由、ねぇ…お前には下らねぇかもしれねぇが逆も然りだ。俺にいわせりゃ仲間が傷つくことに怒りを覚える?下らねぇな」
ルミカ「…」
ブラフマー「仲間なんていつか死ぬんだ、平和な世の中じゃねぇんだよここは。世界政府だって役に立たねぇだろうが、辛い人生から助けを求めても聞いてくれねぇ、親を殺したガキを野放しにしたまま何もしねぇ、退屈な世界から俺を引っ張ってくれねぇ、もう壊れてんだよ、自分以外信用できないようになぁ」
ルミカ(聞いたことある、グランツェ君は小さいころ、両親を殺したって。理由は虐待…救ってほしいんだ、グランツェ君も)
ブラフマー「…」
ルミカ「私が助ける」
ブラフマー「あ?」
ブラフマーに触れるルミカ
ルミカ「私があなたの心を治す!」
ブラフマー「ルミカ…」
ルミカ「…」
ブラフマー「クク、死んだ仲間も治せないのにか?」
ルミカ「ッ!!!」
ブラフマー「壊れたものを治せない奴が壊れたものを治そうとするなよ、そうやってやるやるって期待させて期待裏切って、また不幸を振りまくのか?」
楽しそうなブラフマー
まるで計画通りと言った顔だ
ルミカ「私は…」
ブラフマー「お前は生きてるだけで仲間を不幸にする、自覚しろよ」
ルミカ「私は…」
ショックで気絶するルミカ
ブラフマー「ククク、これでいいか?変態野郎」
場変
アーロット「もう完全に分かってるねぇ、じゃぁ見張りはつけないほうがいいかな?ストレスぶつけられても困るし」
場変
ブラフマー「…明日準備にかかる、俺のためのな」
そして現在(3日目)
場変
走って向かっているオメガたち
オメガ「なぁジルさん、走るしかねぇのか?場所遠くね?」
ジルディオ「別に飛んでもいいが俺はお前のために走ったほうがいいと思うぞ」
オメガ「どういうことだ?」
ジルディオ「寝起きだろ、訛った体起こすには運動からだ」
オメガ「別にいいよ!俺はいつでも動けるぜ!」
ジルディオ「ったく、そう言うとこだぞ…もうちょっと考えて行動しろ」
ノヴァ「て言うか4番隊の人がいるってことは政府に声かけたんだよな?闘魔さんは?」
デウス「闘魔さんは留守だった、今回実力試しプラス初任務ってこともあってパラス隊長が来てくれた」
パラス「そう言うこった、総隊長も1番3番隊長も忙しそうだったしなぁ…て言うか3番隊の隊長常に任務で遠出してるらしいし」
デウス(そう言えばラグナロクにも一人隊長がいなかったな…あれは3番隊隊長がいなかったのか)
エルガ「…」
リリア「…」
ランギス「ん~、今回きりのチームだけど仲良くいこうよベイビーたち」
リリア「あんた誰よ」
ランギス「グサ!女の子に言われるのが一番つらいねぇ~w」
ナツ「オメガさんと行動してる…俺感激!」
シェンリィ「にしても変な人ばかりですねぇ」
ベロード「なんで俺がこんな…」
シェンリィをおんぶしているベロード
シェンリィ「楽ちんです」
ベロード「つーか変な人の中に君も入ってるぞ」
シェンリィ「君ではありません、お嬢と呼びなさい」
ベロード「へいへい、お嬢様」
ジルディオ「ッ!!止まれ!!」
全員止まる
オメガ「ジルさん?」
ジルディオ「…いるな」
デウス「あぁ」
ノヴァ「???」
ジルディオ「隠れてないで出て来い」
オメガ「え?」
陰から出てくる
?「よく気づいたな、能力を使って移動してたんだが」
ジルディオ「気配でなんとなく視線を感じた」
?「流石は神仏を倒した戦士」
オメガ「あぁああああ!!!お前!!!」
ノヴァ「知り合いか?」
オメガ「タツヤ!!」
タツヤ「フン、久しぶりだな。とは言えラグナロクでお互いいることは認知してたし、顔も見ただろ」
オメガ「なんでお前が…」
タツヤ「俺も同行させろ!グランツェを叩き落す!」
オメガ「…お前グランツェと仲悪かったっけ?」
タツヤ「別に、ただあいつは今や犯罪者、昔の同志だしな、野放しにはできねぇ」
オメガ「お前は一人だったもんな…でも犯罪者って言ってもブラックリストには乗ってないんだろ?」
タツヤ「闘魔さんが何かしてんだろ、だから尚更だ。恩がある人に迷惑かけ続ける弟子を、俺たち同胞が黙ってられるか?」
オメガ「そりゃ確かに無理だな、よし!この人数なら安心だろ、お前も来い!」
タツヤ「あぁ」
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