カラタチ

彼女はベレロフォンやフレニィカとは違い女神ヴァニティアヌスの眷属ではない、彼女の主神は【『ヤマト』の建武を体現せし神】武御雷タケミカヅチであり彼女は鬼人オーガ族である、しかし本来の武勇を得意としている鬼人オーガではなく珍しく神職の[かんなぎ]として立身している

(※なお現在では内乱中の為敢えて『有角人族ゆうかくじんぞく』と名乗っている、その後内乱が収まった際には元の『鬼人オーガ族』に戻っている)


淡い桃色の頭髪に白磁の角、琥珀色の瞳をした一見すると厳つい鬼人オーガには似つかわしくない可憐な容姿の持ち主、年齢は150歳前後(ヒューマンの年齢に換算すると15歳前後)


戦場での主な立ち回りは“援護”や“補助”や“回復”と言った処、但し『足らなかった』と言う事で一時期には[軍師][参謀]と言った事もしていた


主に『呪術』『陰陽道』を基盤とした『鬼道術』を扱う


主な技能スキルや術は次の通り


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

≪式神作成≫―――『式神』と言う小さな紙片に自らの血でしたためた文字でもって肩代わりをさせる代物を作成する技能スキル


≪>招来<≫―――『鬼道術』の一つである陰陽道を基盤としたもの、自らが調伏・折伏させた魔獣等の類を使役させる、また習熟度レベルが低いと“小さい”が上がれば“大きく”なる


≪呪言≫―――“念”の籠った強い言葉を外敵にぶつける、なおより強力なモノは“短く”また“複雑”である


=陰陽道=

花の術

<はながすみ”>―――宙を舞う幾重もの花弁はなびらが外敵の視界を塞ぐ『目晦くらまし』、しかもこの(幻の)花弁はなびらに攻撃を加えてしまえば数が増すばかりとなる


<はなかご”>―――幾重もの花弁はなびらによって対象を保護する“籠”を形成する


<はなびし”>―――びっしりと敷き詰めた花弁はなびらによって『侵入阻害』の効果をもたらせる、但し≪障壁≫とは異なるのでそれほど防御の効果はない


<はなかずら”>―――幾つもの“かずら”を外敵に纏わりつかせる事で『行動阻害』の効果をもたらせる


<はな便だより”>―――花弁はなびらに自分の血でしたためた文字を書き連ね風に舞わせる事で仲間や味方に『伝達連絡』をする、敵側に≪盗聴≫や≪念話阻害≫の技能スキルを持っている者がいた場合に重宝する


<はないかだ”>―――水面みなもに浮かぶ花弁はなびらや花輪の様に押し寄せてくるが如くに迫りくる『幻惑』、この(幻の)花弁はなびらや花輪には精神を削りやがて死に至らしめる呪いが付与されており、現時点に於いてのカラタチの“奥の手”だと言っても過言ではない


=呪言=


§いたいの いたいの とんでいけ§―――言葉通りの効果がある、が≪治癒≫の効果まではない、飽くまで『痛覚緩和』の意味程度


§だるまさんが ころんだ§―――『滑転』、一見して虚仮こけにしているようにみえるが、そうした要因もないのに滑ったり転んでしまうと心理的にはどうであろうか


§うしろのしょうめん だあれ§―――≪隠蔽いんぺい≫や≪隠密≫などの姿をくらませる技能スキルの持ち主の所在をあばく“しゅ


§ひと ふた み よ いつ む なな や ここの たり ふるべ ゆらゆらと ふるべ§―――>招来<の事前に唱えること


=>招来<=


“犬”>いぬ<(普通の犬、もふもふして可愛い)


  >狛犬<(中級の犬、神聖なる社を護る聖獣)


“猫”>猫<(普通の猫、ちいちゃくて愛らしい)


  >とら<(中級の猫、十二の獣に数えられる聖獣)


“鳥”>鳥<(普通の鳥、手に乗って餌をついばむのが可愛い)


  >クタカケ<(中級の鳥、時には自ら闘う意思を見せる、朝早くて目覚まし代わりになるのはここだけの話し…)


“狐”>狐<(普通の狐、寒い敵には襟巻になってくれる)


  >妖狐<(中級の狐、尻尾が複数に増え魔力を多く保有する)


“蛇”>蛇<(普通の蛇、にょろにょろしてて気持ち悪いけど役に立ってくれる)


  >クチナワ<(中級の蛇、相変わらず気持ちは悪いがここ一番で頼りになる)






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