誰そ彼のくすの木

暮れゆく夕日を背景に

くすの木が浮かび上がる


空はあか青闇くろに分かれて

漆黒くろく骨格が映る


節々にこもる神聖さ

魔物など恐怖でない


肌を切り裂くような冷気

威風堂々な威厳


誰そ彼など言い出す人の

なんと滑稽なことよ

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