ほてる

君のもとに一通の手紙がきた

きっと君への恋文ラブレター

「誰から?」

と聞いたら

君は答えなかった


私は知っている

君はとても可愛くて優しいことを

きっと私を傷つけたくないのだと


私は君の友達で彼氏ではない

でもきっと君は知っている

私が君を愛してるのだと


私は手紙をあけるよう君に頼んだ

君はびっくりした顔で

「ダメ!」

と言った

私は悲しむふりをして

「なんで?」

と聞いた


嗚呼、

私は君の優しさを踏みにじる悪いヤツ


君はこう答えた

「あなたが悲しむから」


私は笑ってしまった

思い通りの君の答えに


そして満足げにうなずいて

君と別れた


ほてった身体からだに風を当てて

私は決意した


私は明日、君に告白する

君が誰かに取られないように

君を自分のものにできるように

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