RADWINPS 「愛にできることはまだあるかい」

愛ちゃん「今日は大好きなタカシ君の誕生日!

      ゆいちゃん、圭ちゃん、知ちゃん、ケイジ君とパーティーするの!

      午前11時に、ゆいちゃん家に集合して準備。がんばらなきゃ!」


午前11時 ゆいちゃん家


愛ちゃん「ごめんくださーい!」

ゆいちゃん「愛ちゃん!今まで何してたの!?」

愛ちゃん「え?」

ゆいちゃん「午前10時に集合だったじゃない!FaceTimeもLINEも送ったよ!」

愛ちゃん「あ、スマホ1階に充電したままだった・・・」


ゆいちゃん「もう準備終わったよ!」

愛ちゃん「え?設営は?」

知ちゃん「私がバッチリ!」

愛ちゃん「ケーキは?」

ケイジ君「俺が取ってきたよ!」

愛ちゃん「プレゼントは?」

圭ちゃん「私が準備したよ!」

愛ちゃん「・・・」


愛にでーきることーはまーだあーるかーい


午前12時


タカシ君「こんにちはー」

一同「いらっしゃーい」

愛ちゃん「(なんとか挽回しないと・・・!)」

愛ちゃん「タカシ君、ごはんよそってあげるね!」

ゆいちゃん「もう私がよそったよ」

愛ちゃん「えっ!じゃあ飲み物を・・・」

圭ちゃん「私が渡したよ」

愛ちゃん「ええっ!タカシ君、箸は・・・」

ケイジ君「俺が渡したよ」

愛ちゃん「・・・」


愛にでーきることーはまーだあーるかーい


タカシ君の誕生日会は始まったものの、愛ちゃんは落ち込んでしまってあまり話さなかった・・・。


ゆいちゃん「じゃあ最後にタカシ君にプレゼントを」

タカシ君「ありがとう!」

圭ちゃん「タカシ君へのプレゼントは・・・」


知ちゃん「『この中の誰かが一つ願いを叶えてくれるチケット』だよ!」

タカシ君「えっ!」


ケイジ君「ほら、何か一つあるだろ?タカシ」

タカシ君「じゃあ・・・」


タカシ君「愛ちゃん」


愛ちゃん「えっ!私?」


タカシ君「・・・愛ちゃんの事が好きです。付き合ってください!」


愛ちゃん「えええっ!?そんな・・・私なんて今日何もしてないし・・・

      ダメダメだし・・・タカシ君の彼女になる資格なんてないよ・・・」


タカシ君「愛ちゃん、オレは愛ちゃんのその優しさに惹かれました。返事をもらえますか?」


ゆいちゃん「ほら」

圭ちゃん「答えは一つ!」

知ちゃん「いいじゃん!」

ケイジ君「言わずもがな」


愛ちゃん「みんな・・・ありがとう。はいっ!ふつつか者ですが、よろしくお願いします!」


愛にできることはまだあるよ

君にできることはまだあるよ

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