第5話親戚のおじさん

一週間前、弟家族が名古屋にきた。先週の今頃は外で飲んでいた。

弟夫妻とは、2歳年下。

甥っ子がとてもしっかりしていて、感動した。

僕は名古屋の"面白いおじさん"と認識されている。

実際、家族を笑わすのだ。

飲めば朗らかになり、面白い事しか言わない僕を、息子だけではなく、嫁さん、弟夫妻、母親がゲラゲラ笑う。

僕は社会人1年目で役所に勤めるオジサンから、大人の酒の楽しみ方を教えられた。

25年前の出来事だが、未だに覚えている。

子供に好かれる事は嬉しい。

息子も甥っ子も中学生だが、2人して僕のお腹を撫でる。


今年度、甥っ子は高校受験だ。目指す高校は、僕と同じ高校の進学校である。

僕は受験が成功したら、腕時計をプレゼントしようと思う。

社会人は時間との戦いである。

だから、高校時代からスマホを時計がわりにするのではなく、腕時計を勧める。

腕時計してはいけない高校は、高校とは言えない。

息子も高校が受かれば、腕時計をプレゼントする。

酔えば面白い事しか言わない僕の事を甥っ子はいつまで、覚えているだろうか?

親戚で面白い人がいる。だけの認識で構わない。

来年度、九州に6年ぶりに帰ってみようかな?

僕は弟だけの2人兄弟。

家族ぐるみの、宴会を開くのは僕たちだけなのだから。

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