私とゲームセンター
まるま堂本舗
その1 ゲームセンターの印象
近年のニュースで見かける話題『ゲームセンターの閉店』というのを取り上げられると、非常に悲しい。よくよく考えてみれば、地元のゲームセンターも気付けば無くなっている。もしくは、クレーンゲームとメダルゲーム専門店に移り変わっている。そりゃね、電気代の請求額が跳ね上がっててお店が維持できない。それ以前に、ネット普及により自宅から通信対戦可能だから、どんな時間、どういう天候だろうが、世界中の人々と対戦できる。しかも、毎回お金必要なこともなく、始めにゲーム機・ゲームソフトを買って通信料・光熱費を月々払っても、費用は抑えられるだろう。
でもね、ゲームセンターって、社交場なのよね。ただ、ゲームするだけでなく、友人との関係性や見知らぬ人、ゲームによる交流で覚えたり学ぶことがある。それが年齢層の幅がかなり広く、実社会では考えられない交流の場であったことも確か。
今時って、文字でのやり取りが多くなって、会話や相手の表情から読み取れる情報を察する力がどうしても衰える。学校関係者や保護者たちが嫌っていたあの空間は、若年層の世代でも自己表現できる場でもあった。
こういうのも踏まえて、ワタシなりに今は衰退しているゲームセンターに関する事を書いてみる。個人的に知っているゲームの種類は偏っているだろうし、思い出補正もあるだろう。また、基板や筐体等の専門知識はほぼ無くて、ゲームの腕前は下手の横好き。環境としては、ゲームセンターが多い地域で過ごしておらずアーケードゲーム専門誌ゲーメストが買えればいいが、大体売り切れてて、立ち読みすらできないことも多かった。
小さい頃は、特にゲームコーナーがあるという場所も地元にはなかった。年に数回、大手デパートに行った際、最上階にあるゲームコーナーに立ち寄ったのが、ゲームに触れる最初だと思う。
その頃は、「ギャラクシアン」「ギャラガ」「パックマン」といったナムコの作品が多かったように思う。他のゲームが操作が難しそうだったから、シンプルに楽しめたゲームをやってただけってこともあるだろう。未だに覚えているのが
「カロリー君対モグラニアン」で、ハイスコアを出した。えぇ、誰もやってないから、ワタシが1位。
それからも頻繁にデパートに行けることはまずなかったんだけど、「のぼらんか」「タイムパイロット」等楽しかったのを覚えている。また、当時から思っていたのは、ゲームコーナーでの設備・配置が好きだった。ただ、並んで置いてあるだけのテーブル型筐体だが、あのちょうど良い高さの筐体に、赤い座席の四角いパイプ椅子
ゲーム音が響く、当時、どうやったら筐体買えるのかな?と子供ながらに考えていた。実際、すごく重いし、基板を交換してゲームをするという事も知らなかったので、現実的ではないのよね。
それからしばらくして、大型筐体というのが登場し「スペースハリアー」「アウトラン」「アフターバーナー」をプレイしている人たちを見て、すごく興奮したことを覚えている。大きく動く操縦席に、大迫力な画面と音。本当に別空間を見ているようだった。
大体使えるお金が限られているので、ちょっと離れた場所から見ていることが多かったんだけど、イヤなこともあった。見知らぬ子供に声をかけられ「お前いくら持ってる?」って聞かれ、「もうない」とか言って濁してはいたけど自分よりも大きい子供に急に言われると、まぁびっくりするよね。後から「こういうのがカツアゲなんだ」と思ったけどそういう目に合う可能性があるのもゲームセンターでありゲームコーナー。この手の行動はね、単独でいると狙われるのでトイレとか店員やカメラから死角になるような場所にいる時は、注意しないといけない。幸い、暴力受けたりという経験はないんだけど、繁華街にあるゲームセンターで時間帯によっては、危険なことはあった。そういう話は聞いたことがある。いつの時代でもあるんじゃないのかな?
そう、どういう場所でも楽しいだけの空間はない。年齢も幅広い不特定多数の人が集まる場所というのは、何かしらトラブルが起きてしまう。それを察したり、回避したり、そういうのって学校じゃ分からないし、比較的守られてる環境だとこんな人間いるんだって知る場面も多々ある。
ま、今回の話は、ホント小さい頃の印象での話だから、小中高と学校通い出すと、またゲームセンターの印象って変わってくる。それはまた次の話で。
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