第4話 シンと推理

僕は、シン・フォード。名誉ある貴族フォード家に生まれ、生まれた時から才能に溢れ周りからは期待の子供というレッテルを貼られていた。5歳の時には自分の相棒の武器を授かり、8歳の時では魔物を単独で討伐したこともあった。


いつものように僕は屋敷の周りの森を探索し、今回は雨の日ということもあったので、山の方へと出向くことにした。少し歩くとそこには銀髪のロング髪をした女性が仰向けで倒れており、汚れた貴族制の服、そして肩と足には枝や葉で擦りむいた跡が残っていた。僕は彼女を拾い屋敷に帰ることにした。

手当てをメイドにしてもらい、僕は書斎に足を運んでいた。


「銀髪の髪、まさかだとは思うが…、家系の名前は確か、、」


僕は右手の本棚、上から二段目の赤い記録書を取り出し、記録書をひらく。ペラペラとページをめくり、153ページにその詳細は書いてあった。

銀髪の髪、それはエミール家の代々受け継がれている髪色だったのだ。貴族とっても皆んなが皆んなそうではない。ただこの世界には銀髪、金髪、赤髪、

など代々受け継がれている名誉がある貴族もいる。


「銀髪の髪は、、やはりエミール家。銀髪を持つ貴族はエミール家以外にはないと記録されているな」


「これは、何か事情がありそうだ」


記録書を読んでいると、扉をノックする音が鳴る。

次にメイドから何やら報告があるようで声をかけられる。


「シン様、女性が目覚めました。どうなさいますか?」


「そうか、目覚めたか。すぐに行く少し待っててくれ」


俺は記録書をしまい、元の場所へと戻しあの子の元へと出向く。意識はしっかりしており、なんとも綺麗な銀髪の髪が彼女を引き立てていた。


「僕の名前はシン・フォード」


「君の名前は?」


彼女はエミと名乗った。あたりは日没し、太陽が赤く染まり日が落ちていく。窓の外を見るとエミは刀を一本、又一本と振り下ろし鍛錬をしていた。


「綺麗な太刀筋だな。だが、エミール家は魔法に特化した教育を施していたはずだが、、」


僕は記録書に書かれた記録を思い出す返す。エミール家は魔術よりも魔法を中心とし、王家一級魔法使いまで育て上げた実績があるということを思い出す。


僕はエミに興味が湧き始め、一度手合わせをしたいと思った。夕飯の報告を口実にエミに対戦を申し込む。


「いいよ、シン相手してあげる」


僕は嬉しい感情と共に好奇心に溢れていた。僕はエミの出方を見るため、力強く地面を蹴り、エミに飛び込む。だが軽やかにステップされ避けられた。僕は進路を変え次は下から上へ切り込むようにし、刀を払い除けようとする。だがエミの刀は重く僕が振り払おうとしても動かなかった。僕はエミが想像以上の実力者と再認識し、技を繰り出す。


「シンの名の下に我の力を呼び覚ます!!

多斬切断ッッ!!」


高速で相手を突き刺し、切断する技をくり出す。だが次の瞬間エミは刀から自分にオーラを纏い、多斬切断を全て避けきった。一瞬のうちに目から映る景色は空へと変わっており、エミは俺に刀の刃先を突き出した。これはさすがと言ったものだ、自分で言うのもあれだが、僕は天才の分類に入るはずだった。いやそうだった。しかしエミには僕の攻撃は通じるまでもなく、ついでに僕が負けることになるとは思わなかった。


「ま、参った!降参!」


俺はこの決闘で確信した。刃先をむかられた時にエミの目から感じた気迫あれは、戦いというものを楽しむというよりも、相手を圧倒するために戦ってきた目をしていた。エミは1人にするべきではないと僕は思い、しばらくエミを観察することにした。






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