番外編53 道端にケーブルの切れたACアダプターが落ちていた、という冒頭文から始まるミステリー短編小説を書いてください

 道端にケーブルの切れたACアダプターが落ちていた。

 私はそのアダプターの周りに立ち、どうしてここにあるのかと思案していた。

 ちょうどその時、通りから1人の女性が歩いてきた。


 私は彼女にそのアダプターのことを尋ねた。

 彼女は私に、自分がこの付近に住んでいるが、それが誰かの家電製品から落ちたものだとは思わないと答えた。


 私はすぐに捨てるつもりだったが、何かが気になって、そのアダプターを持ち帰った。

 私はそのアダプターの裏に目を向け、そこにはこのアダプターが誰かの家電製品と共に購入された日付があった。

 それがたまたま、昨年の私の誕生日と同じ日付だった。


 私は驚いていたが、何が起こっているのか信じられなかった。

 私は友人に相談するために彼女の家に向かった。

 友人は、そのアダプターが彼女のものであり、彼女はそれを失くしたと言った。

 私はこれに対して疑問を持ったが、彼女はそれ以上何も言わなかった。


 私は何かが起こっていると感じていたが、それ以上は何もわからなかった。

 それから数日後、私の家の近くにたくさんの警察官が集まり、何かが起こっていることを感じた。

 私は警察官に話を尋ねたが、彼らは何も言わなかった。


 しかし、後で知ったことでは、私の友人が誘拐されたということだった。

 そして、彼女が持っていたアダプターが誘拐された車に残されていた証拠ということが、警察官たちの話から分かった。


 私は友人の無事を祈り、事件が解決するのを待った。

 数日後、警察官が私の家にやってきて、私に証言を求めた。

 私は彼らに、友人がアダプターを失くしたと言っていたこと、そして、彼女が誘拐されたということを伝えた。


 そして、斬新な犯罪手口だったことが判明した。

 犯人は、付近で自分の車に付いていたWIFIを使って、友人の家電製品のACアダプターから情報を得て、友人を誘拐したのだった。


 事件はすぐに解決され、友人は無事に帰ってきた。

 彼女は、自分がアダプターを失くしたと言ったのは、事件のおそれがあると感じたため、隠していたのだと思われる。


 私は今でも、あの日のアダプターがなければ、友人の無事は保証されなかったかもしれないと思う。

 そして、犯罪の斬新さにも驚かされた。

 今後も、自分の周りで起こる異変に敏感であることが大切だと思った。

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