番外編5 「走れメロス」をクローズド・サークルミステリー風に短編小説として書いてみて?

「走れメロス」を、クローズド・サークルミステリー風に短編小説として書いてみました。


〈第一章〉


山の中で暮らす謎の老人、セリヌンティウスから、主人公のメロスに呼び出しがかかった。彼は自分が罪を犯したという告白とともに、自らを鵺と呼ぶ者が現れることを予言し、自害してしまった。


メロスは彼の死を受け止め、葬儀の準備をしていたが、その時、力を失って鉄砲棒で突き落とされたという、別の山の住人が殺されたという知らせが入った。


〈第二章〉


葬儀の場で、メロスは怪しい者たちが気になっていた。特に、背が高く、太めの男性と、小柄で美男子な男性。彼らが周辺で狼狽している姿を何度か目撃した。


やがて、メロスは、死んだ男性がいずれもセリヌンティウスのことを知る者ばかりであることに気づく。彼らの口からは、何かを暗示するような言葉が頻繁に聞かれる。


〈第三章〉


ある夜、メロスは小柄で美男子な男性に導かれ、山の深いところへと案内される。そこで彼は、セリヌンティウスが自分たちが関わっていた不正を暴こうとしたため、暗殺されたことを知る。


しかし、一方で、背の高い太めの男性からは、セリヌンティウスが盗んで逃げた富裕層たちが仕掛けた罠にはまったのだという話を聞く。


〈最終章〉


真実を明らかにするために、メロスは背の高い男性と小柄な男性を呼び出し、全員で話し合いをする。


そこで、過去の経緯が明らかになる。セリヌンティウスは、盗んだ財宝を分配するために、特別な契約書を用意した。しかし、背の高い男性が印を付ける前に、小柄な男性によって契約書は破られ、いずれ盗んだ財宝が自分たちの手元に残るようにしていた。


その後、セリヌンティウスは、自分たちが暴かれる可能性があることを恐れ、いずれ自分たちが暴力で脅されることを恐れ、セリヌンティウスを暗殺した。


結局、メロスは真実を暴き出し、背の高い男性と小柄な男性は、自分たちが悪かったと謝罪して立ち去った。メロスは、事件を解決した後、平和な生活に戻ることができた。


【クローズド・サークル「ミステリー」と質問したのが余計だったのか、単にミステリーとして返答が来てしまった。あと、結局イタズラの告白みたいな終わり方で謝って立ち去っただけで済んで笑ってしまった】

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