目が開かない!
ハムスター起床。
むにゃむにゃ。
トイレに直行。
珍しく
ハムスターの声が聞こえる。
気を付けないと
聞き逃すくらいの小さい声。
随分 長い時間の毛づくろい。
「今日はいっぱい オシャレね」
ぷにゅぅ。
え?
周波数の違いから
ハムスターの普段の声は
ニンゲンの耳には聞こえない。
「あれ?どしたの?」
ぷゆぅ。
聴こえてる・・・
あ。
毛づくろいしても
目が張り付いて開かない仔がいる。
何度も目の周りをつくろい。
よくよく見れば
ガッチリくっついてるではないか。
ちゅん・・・・
寂しそうに鳴くハムスター。
他の仔が
遠巻きに様子を見ている。
「おかあちゃん、お目々が開かないの」
ぴゅぅ・・・
両目が開かない!?
えー!?
結膜炎か!?
目の病気か!?
何かの病気だったら
他の仔に一気にひろまってしまう。
慌てて獣医に駆け込んだ。
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「ただの寝すぎです。
初めて見たけど、
信じられないほど深く寝ましたねー」
安心しきって爆睡してた!!
ついでに健康チェックもしてもらい
健康そのものという診断結果。
病気の兆候も特になかった。
丁寧に目を洗ってもらい
いつものパッチリ目になった。
ションボリしていた仔は
満面の笑顔になっていた。
「いい仔だねー
泣かないでがんばったねー」
獣医に褒められ
撫でられて。
がんばったから、と
ひまわりのタネを1つ貰う。
助けてくれた獣医の手を
両手で抱きしめて
何度も ちゅー をする。
獣医悶絶。
「可愛いなあ」
萌え溶ける獣医の姿を見る機会も
あまりない。
もしも用にと
目薬を貰った。
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