回し車
ハムスター。
回し車が大好きで。
成長にあわせて、数回付け替える。
体長1cmくらいの頃に丁度いいサイズは
2~3日で
回せない程
最初の交換の時は
「なくなる!」
と慌て、
「まだ遊ぶよ!
まだ回る・・・回るから!」
と回してみせようとするのだが
回し車の半径を超えた体では
回らないでしょうに。
回し車の中で、エビ反りハムスター。
絶対 体痛いよね?
何故、回し車の半径が超えるまで
交換しないのだ?
と思われるかも知れないが、
前日までは ギリ回せる大きさだったのだ。
一晩で回せない程に大きくなるのだ。
ギリ回せる、の段階で交換しようとしたら
涙を流して回し車に抱き着いた。
ここで交換すると、最悪ショック死もある。
本人が嫌がっても無理だと自覚できるまで
こちらも我慢。
「無理だからね。
回ってないから。
大きいのに交換するから」
回せなくなってしまった事と、
撤去された事のWショック!
そんな声も聞こえない。
どの仔もそうだが
新しいものが貰えるなんて
全く考えてないのだ。
涙を流しながら
ニンゲンに謝り続ける。
「いい仔になるから、怒らないで。
ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
自分が悪い仔だから
怒って回し車を取り上げられるー
リアクションの多少の違いはあるが
最初の交換は
どの仔も同じような反応。
だから新しい、体が痛くない
楽々回せるサイズに交換されると・・・
回し車とニンゲンを何度も見て。
「貰っていいの?
遊んでいいの?」
「〇〇は大きくなったから、
回し車も大きいので遊ぼうね。」
そーっと 遠慮がちに乗り。
しずしず・・・と走り始め。
快適!
夢中になりすぎて
たまに息が切れる仔がいるので
時々
おやつに誘ってあげよう。
嬉しすぎて
回し車から下りたくなくて
トイレにもご飯のところにも
行かない仔もいるので
やっぱり誘ってあげよう。
長い時間遊んでいる回し車は
ちっこでベチャベチャだ。
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ご飯を食べながら
大きく快適な回し車が楽しいと
喋るのに忙しいハムスター。
「いっぱい食べて、いっぱい遊んで
大きくなったら
もーっと大きい回し車になるんだよー」
「おおー!」
盛り上がって、先程よりも
足取りも力強くなった気がする。
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