種と器
陶器の器 作成中。
湿気が多いのか、
器の、
土から水分が抜け切らず待ち体制。
いつもなら
とっくに乾いているはずなのに
乾いていない。
おかしい。
そんなこんなで
窓際の、少し高い作業机にならんだ器。
そして ある朝が来る。
乾かし中の器たち。
乾き具合を見ようとしたら・・・
器に殻が!
ひまわりの種。
殻。
色んな豆の殻。
全員部屋にいるので、これは!
並べているのを見ていたので
なにがあるのか気になったか。
・・・器 ちょうだい!
だろうか。
もしや
最後まで乾きがよくなかった器は・・・
ハムスターの納まりの良い大きさで。
ちっこ?
ちー、って。
じょじょーって。
ぴっぴっ、て。
特に匂いはしない。
器の出来は
悪くなかったんだろう。
気に入った器はトイレになりやすいのだ。
お尻に乾きかけの土が付いた仔もおらず
全く気が付かなかった。
作業台の高さもあるので油断していた。
よく上ったなあ。
たぶん無事 登り切って遊んで帰ったのは
豆や殻の割り方から
一番体力のある仔だろう。
落花生を縦に持って
楽々殻を割り開くのは君だけなんだよ。
もふもふも人間も
仲良く朝ごはんの折に
名指しで指摘してみた。
慌てて毛づくろいをしているのは
落ち着こうとしているな。
怒ってないのよ。
ケガがなくてよかったと、
そんな話だよ。
今の仕事の器が出来上がったら
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こちらのお話は
「ほんの小噺でございます」の中の
「土をこねてー陶器の合間に。」と連動しています。
そちらも併せてご賞味いただければ幸いです。
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