勾玉

 最近になって気が付いたことです。


 勾玉というのは日本人ならイメージできると思いますが、洋ナシを平たくつぶしたような形で、Cの字の様に横に曲がっています。どこかで見た様な形ですが形の例えが浮かばないので、独特と言えば独特なんでしょう。


 で、母親の胎内にいる胎児の形がこんな感じだったなと気が付きました。特に穴が開いている部分が目に見えます。調べてみるとそう言う説もあるそうです。


 昔読んだ百科事典には、この段階の胎児の形は哺乳類だけでなく爬虫類も魚類でさえも一緒で、母親の胎内で数十億年に渡る生物の進化を再現しているんだみたいな事が書かれていたと思います。


 勾玉が一番多く出土するのは縄文時代の遺跡らしいですが、更に時代が進んで弥生時代の遺跡からも出てくるみたいですね。歴史の教科書の書き方が良くないと思うんですが、子供の頃は縄文時代が終わって弥生時代になったみたいに感じてました。時代の呼称は便宜上確かにそうなんですが、縄文と弥生は文化や生活習慣という意味では同時に存在していたというのが今持っている印象です。


 その日本の昔の大きな二つの流れの中に存在する、共通の存在…それが勾玉かなと。しかし当時の人間が胎児の姿を見る機会というのは果たしてあったんでしょうか?流産するにしてもかなり初期の段階の形で、物凄く小さいと思うのでそれは難しいように思います。見たことが無いので分かりませんが…。視覚以外の何かで感じ取っていたのでしょうか?


 そういえばミジンコも似たような形をしていますね。ミジンコは目のいい人ならギリギリ肉眼でも形が分かる大きさです。それは無いか…。流石に胎児の大きさもミジンコよりは大きいでしょうから、やっぱり目で見たんでしょうか?

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