美紗の冒険！

第1話

女子校の近くにある図書館は、優雅で静かな雰囲気に包まれている。入口には、落ち着いた色調の木製の扉があり、扉を開けると、静寂が漂う。

中に入ると、まず目に入るのは天井の高い吹き抜け空間である。白く塗られた壁や天井には、薄く色づけされたフレスコ画が描かれており、図書館に訪れる人々に、穏やかで落ち着いた気持ちを与えている。

書架には、現代小説から古典まで、様々なジャンルの本が並べられている。静かに本を探す人たちや、机に向かって真剣に勉強する人たちが、ひそやかに活動している。

また、窓からは、美しい庭園が見える。庭園には、四季折々の花々が咲き、静かに流れる小川や鳥のさえずりが聞こえる。

図書館のスタッフたちは、穏やかで親切な対応で図書館を管理しており、常に読書に熱心な人々が訪れる場所として、女子校の生徒たちに愛されている。この図書館は、静かで穏やかな雰囲気が漂う、本当に素晴らしい場所である。

「ごきげんよう、美紗、なにを読まれているの？」

　窓際の閲覧室で読書をしている時雨川美紗に上級生の菜穂子が声を掛ける。

「あ、菜穂子さん、ごきげんようございます。これは『海からきたマーニャ』という本です。面白いですよ」と、美紗は菜穂子に微笑みながら答えた。

「ああ、あの本ですね。私も読んだことがあります。素敵なストーリーですよね」と、菜穂子は美紗が読んでいる本について話し始めた。

美紗は、窓から差し込む優しい陽光を浴びながら、菜穂子との会話を楽しんでいた。彼女たちは、閲覧室で図書館の静けさに包まれている中、落ち着いた雰囲気の中で本の話をしていた。

美紗は、菜穂子に図書館での過ごし方について尋ねた。「菜穂子さんは、いつもどのように過ごしていますか？」

「私は、大抵の場合はここで読書をして過ごしています。落ち着いた雰囲気の中で本を読むことは、私にとって最高のリラックス方法です。時には、友達と一緒に勉強したり、課題をこなすこともありますよ」と、菜穂子は答えた。

美紗は、菜穂子の答えに感心しながら、自分も同じように過ごすことを決めた。図書館の静けさと、本との出会いが、自分にとって心地良い時間を与えてくれるのだと思った。

「ところで、美紗さん」

　菜穂子は言った。

「その本の中に入ってみない？

「？」

「うふっ」

　次の瞬間、美紗の目の前がふっと暗くなった……。