薬莢人形 或いは二つのシュール
凍てつく
私の五感を
大地を
墜ちた月に
屈辱に
ブラリと下がる
空虚な壁を這う焼身の蜘蛛に
意識という名の糸をプツリと断たれ ────
鳳凰の肢体を望む獅子の群れ
精神界の
(この時 彼らは
大輪の
存分に喰らい続けていた)
お前は今宵
早速 朝を惹き寄せる詩人を
人間界の
──── 嗚呼!
頬を伝う全き闇に
心がズブリと溺れながらも
我らの小童は
良識の
「絶望」の通り名にて知られる大地
行先不明の
足の自由を盗られる極寒の氷床に
おお 小童は今
たった独り 夢を見始めたらしい
紅々として黒々しい
未知という
爆撃の足跡みたような灰色の舌先を
細やかに 恐々と震わせて
そして
さあ
全ては あなたの心なのだ
(詩情に
ブラリと揺れる
意識という名の糸をプツリと断たれ ────)
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