「バトン」#言葉の添え木より


 てのひらに花を咲かせるように、きみのてのひらに花を咲かせたかった。ふわりと香る匂いの中で、とりとめのない「きれいだね」を聞きたいんだ。ただ一緒にいたいからの言い訳に、次はどんな花を咲かそうかと言う。それはきみと会う約束、次はいつと願う話。

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