ひざうら

初々しき制服を着ているキミは

学校指定なのか

リュックを背負って

てこてこ、と歩いていた

まだ友達はいないのか、ただ一人の帰り道

私は、それを後ろから見ていた

できるだけ下を見ずに歩きたいのだ

将来、体が曲がってしまったら嫌だもの

下に転がっているだろう

お金を無視して、私は彼女のひざうらを見ていた

白くて柔らかそうでいい匂いがしそうな

きっと、ずっと、舐めていられるような

甘美なひざうらだった

これが毎日、毎日、今が旬だ

まだ『洗礼』を受けていない、ひざうら

あまりにも美味しそうで

口に液体がたまる

舐めたい、とても舐めたい

欲望は想像に変えて、現実は妄想に変わる

はァ

見るだけはタダである

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