一日一編集『まるで嘘のように桜が咲いて散って始まって血の池地獄』
朶骸なくす
「落ちてしまわぬように」#なくさずの詩より
やさしく紐にくくりつけて、編み目を柔らかくとも解けないよう、切られないよう。ちらりとみえた黒曜石の瞳に笑いかける。別に真綿で殺している訳じゃないんだから、そんな顔しないで、衣食住すべて嬉しいでしょう。大丈夫、地面になんかに落ちてしまわぬように
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