外話ⅱ話 戦士達の報酬
ふぅ、これで終わりか。
「おぉ!殿下素晴らしき活躍でしたぞ!」
兵士達が各々歓声をあげる。
まぁ、僕は前の世界ではこれより強いのと戦ったわけでこんなの大したことない。
だが、褒められるのは悪くない。
そう思い手をあげる。
すると兵士達はさらに歓声をあげた。
「流石です。殿下。」
フレデリックが全身血塗れの状態で自分と同じ大きさの魔物の頭を担いでこちらに来た。
「フレデリック。血で濡れているぞ。怪我はないか?」
「平気ですよ。ただ、初めてなんでエーテル切れちゃってだるいというか腹減ったて言うか。」
「そうか。では好きな兵を選んでいいぞ。」
「殿下〜。せっかくだから最初は綺麗で若い女性が良いんですが〜。」
「はぁ〜。なら村まで我慢しろ。」
「ちぇ。わかりましたよ。」
そう言ってフレデリックが兵士を吟味しだした。
「殿下。よろしいですか?」
振り向くと兵士長が僕に話しかけてきた。
「なんだ?」
「別行動していた者達が帰ってきました。」
そう言うと兵士長が傍に退き、5人の兵士を見せる。
兵士達は片膝を着き、上半身を傾け、右手を胸に付ける謁見の姿勢を取った。
「ご苦労だった。成果はどうだった。」
「は!ゴブリンもどきが大人1匹子供1匹でした。」
そう言い兵士がこちらに見えるように両手を掲げる。
そこには薄汚い薄橙色の大きな手と小さな手が乗せられていた。
「ふむ。ご苦労。帰ったら褒美を渡すよう約束しよう。」
「は!感謝いたします!」
しばらくするとフレデリックも移動する準備が出来たので私達と兵士達29名は近くの村へと行く事となった。
結界の中に入ってからしばらく移動し遠くに建物が見えた時何やら声が聞こえてきた。
「ん?なんだこの声は?」
「さぁ。なんでしょう?」
私とフレデリックが不思議に思っていると兵士長が声をかけてきた。
「殿下。話してもよろしいでしょうか?」
「良いぞ。」
「あれは殿下とネクラビィフ様を迎える歓声でしょう。」
「歓声?」
「はい。殿下。これからの国を希望で照らし更なる繁栄をもたらすお二人方が来られるのです。そんな方々を迎える為に村一同で出迎えてるのでしょう。」
「そうか。」
前の世界で国を滅ぼしてしまった。そんな僕がそんな賛辞をもらって良いのだろうか?
「殿下どうしたんですか?誰かから褒められたんですから素直に喜べば良いんですよ。」
喜べばいいか。
「そうだな。王族としてそれが必要な態度だな。」
「えぇ、殿下。どーんと行きましょう。」
「あぁ!」
それから私達は村に入った。
村では村民が拍手で迎え、手を振りながら進んでいく。
ある程度進んでいくと私達の前に花束を持った2人の若い女性が立っていた。
私は馬を止め、降りる。
「殿下。この村にお越しいただきありがとうございます。」
女性の1人がそう言う。
よく見ると緊張のせいなのか彼女は震えていた。
そういえば前の世界でエーテルが切れたので彼女を選んだな。
だが、今回はそういうものはなく余裕がある。
私は微笑みゆっくりと彼女を驚かせないように腕を伸ばし、花束を掴む。
彼女が手から花束を放したのでこちらに持っていき、匂いを嗅ぐ。
みずみずしく清潔感のあるそんな匂いがした。
「いい匂いだな。これはなんという花だ?」
「そ、そちらはミュゼという名にございます。」
彼女は恐る恐るという感じに答える。
ミュゼ。
確かこの国のどこでも生えてる花だったな。
「ありがとう。城に帰るまでこの花を愛でよう。」
「おぉ!殿下!」
私がそのような事を言うと横から声をかけられる。
この声は。
僕は声のした方を向く。
そこには白い髪の少しデザインが古い服を来たペップル卿がいた。
「ぺっプル卿!お元気でしたか?」
「えぇ、相変わらず元気ですよ。それで殿下。狩りの結果はどうでしたかな?」
「あぁ、上々だった。」
「そうですか。それは良かったです。宴を用意いたしました。さぁこちらに。」
ペップル卿に案内され、村の広い場所に来た。
そこでは何やら騒がしくしていた。
「父さん!父さん!」
広場の外れの方では大人の男性が騒がしくしており、中央の最近作られたと思われる2本の木材を組み合わせた逆L字型の建造物の傍では縛られた少年が座った状態で兵士に押さえつけられていた。
「さぁ、こちらに。これからショーが始まるのでリラックスして見ましょう。」
そう言われお礼を言い用意された椅子に座る。
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大変申し訳ありませんがこの先はお見せ出来ません。
何故かて?
それはですね。最近何かとうるさいんですよ。いろんな所からあーだこーだとか規制がどーたらこうたらだからです。
私も涙ながら泣く泣くここで切るしか無いんですよ。
それではまたの次回を。
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