第15話
10月22日のことであった。
アタシの実家に、
「オヤジ!!いいかげんに頭のスイッチを切り替えろよ!!しほこは生まれた時から女の幸せを手にする権利なんかなかったのだよ!!」
「義父さま!!明日の朝、家に荷物が届きます!!しほこさんが使っていた部屋は、長女の勉強部屋として使います!!家出したきょうだいたちの部屋も、全部使わせていただきます!!」
「待ってくれ…」
「いいえ!!ダメです!!(長女)は目指す大学に入るために必死になっているのよ!!(次女)は、超一流の女学院に受かるために必死になっているのよ!!そのためには固室がいるのよ!!」
母は、おちついた表情で父に言うた。
「おとーさん…しほこの結婚はあきらめるのよ…」
「しかしだな…」
父が煮えきらない声で言うたので、母は怒った声で言うた。
「しほこが前厄の時にお見合いを入れたおとーさんが100パーセント悪いのよ!!」
「おふくろ…いいんだね…」
「もちろんよ…出向先はうちの近くにあることを考えたら、ここにいた方がいいわよ。」
「明日からよろしくお願いいたします。」
そして、次の日の朝9時頃であった。
次兄夫婦の家族の荷物を積んだトラック5台が家に到着した。
次兄夫婦の家族の荷物がアタシや家出したきょうだいたちが使っていた部屋に次々と置かれた。
同時に、家で使っていた家電製品が一緒に来たエディオン(家電量販店)の人たちによって運び出されたあと真新しい家電に刷新された。
また同時に、60インチのパナソニックビエラが広間に運ばれたあと作業員さんによる取り付け工事が行われた。
またまた同時に、家のカーテン・ブラインドを新しいのに変えた。
そのまたまた同時に、ダイキンストリーマエアコンの最新モデルが各部屋に取り付けられた。
壁のクロスも新しいものに全部貼り替えた。
……………
夕方5時半頃に、住まいが刷新された。
夕方6時半頃に、引っ越しそばをみんなで食べた。
母は、次兄夫婦の家族たちと仲良く接していた。
父は、次兄夫婦の家族が大きらいなのでいじけていた。
しほこのウェディングドレスを着た姿が見たい…
しほこが産んだ赤ちゃんじゃないと赤ちゃんを抱くことができない…
しほこが産んだ子供から『おじいちゃん…』と呼ばれたい…
父は、煮えきらない表情で沼隈さんに電話した。
父は、泣きそうな声で『花嫁衣裳姿のしほこがみたい…』と沼隈さんに言うた。
沼隈さんは、父に対して『家庭内の人間関係を1度リセットした方がいいと思う…』としんどい声で言うた。
今の沼隈さんは、アタシがこわいので説得する気力がなかった。
父は、ものすごく女々しい声で『しほこがウェディングドレスを着ている姿を見たい…花嫁の父になりたい…』と言うたあと、ビービービービービービービービービービービービービービービービービービー泣いた。
沼隈さんは、ものすごく困った表情を浮かべた。
時は、夕方4時頃であった。
またところ変わって、フジグラン西条の中にあるカルビ屋大福にて…
沼隈さんが、ものすごく困った表情でアタシに会いに来た。
沼隈さんは、アタシに対して『もう一度、おとーさんにチャンスを与えてくれるかな〜』と言うた。
沼隈さんが言うた言葉を聞いたアタシは『ふざけるな!!』と言うて思い切りブチ切れた。
アタシは、野菜を切り刻む仕事をしながら沼隈さんを怒鳴りつけた。
「アタシはスズメバチと再婚した女だから、白いウェディングドレスを着るのは絶対にイヤよ!!ダンコ拒否するわよ!!」
「しほこさん…私は、おとーさんのためにいったん帰ったらと提示しているのだよ。」
「イヤ!!ダンコ拒否するわよ!!」
「しほこさん…私はおとーさんの願いを叶えてほしいとお願いしているのだよ。」
沼隈さんが言うた言葉を聞いたアタシは、出刃包丁をキャベツのグサッと刺したあと、ものすごく怒った声で言うた。
「よくもアタシにイチャモンつけたわね!!」
「イチャモンつけてませんよ…」
「ふざけるな!!アタシは、あんたとおとーさんを含めて男はだーーーーーーーーーーいきらーーーーーーーーーいだからウェディングドレスを着るのがものすごくイヤなのよ!!」
「結婚しろとは言うてないよぉ〜…ウェディングドレスを着て、おとーさんの前で見せるだけだよ…」
沼隈さんが言うた言葉を聞いたアタシは、ふところからドスを出したあと怒った声で沼隈さんをイカクした。
「その前に、ここで大事な部分を
沼隈さんは、困った声でアタシに言うた。
「おとーさんの夢を叶えてくれ〜」
「オトシマエをつける方が先よ!!」
「私にどんな落ち度があるのだよぉ〜」
「おとーさんとグルになってアタシをぺちゃんこにつぶしたから、高い
「だから、それはなにかな〜」
「とぼけるな!!おとーさんが花嫁衣裳姿のアタシを見たいと寝ぼけたことをいよるから頭にくんのよ!!」
「おとーさんは、他に楽しみがないから言うているのだよ。ウェディングドレスを着ている姿でよろこんでいるしほこさんを見ることがおとーさんのたった一つの夢…ヒィィィィィィィィィィィィ〜」
思い切りブチ切れたアタシは、沼隈さんの前でドスをふりまわしたあと、怒鳴り声をあげた。
「やかましいわねダンソンジョヒ主義者!!ぶっ殺すわよ!!」
「私を殺す気か〜」
「ええそのつもりよ!!あんたはものすごくえらそうな態度を取っている上に、上から目線で女をブジョクしたからいつか殺そうと思っていたのよ!!」
「私は、上から目線で見てないよ〜」
「ますますはぐいたらしいわね!!本当に殺すわよ!!」
「おとーさんは、次兄夫婦の家族に不満があるのだよ。」
「不満があるからどうしたいと言うのよ!!」
「おとーさんは、しほこさんに会いたがっているのだよ…」
「イヤ!!おとーさんは世界で一番だーーーーーーいきらーーーーーいよ!!だからぶっ殺すつもりでいるわよ!!」
「しほこさん…」
「やかましい!!ダンソンジョヒ主義者!!レイプ魔!!そして、ストーカー!!」
「私は、しほこさんが心配だから…」
(ドカッ!!)
思い切りブチ切れたアタシは、沼隈さんのまたくらをパンプスの先でけとばした。
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「よくもおとーさんとグルになってアタシをぺちゃんこにつぶしたわね!!あんたはおとーさんとどういう関係があったのよ!?」
「どういう関係って?」
「はっきりと答えなさいよ!!あんたはおとーさんとどういう関係があったのよ!!」
「私が小学校の時にいじめられていたのだよ…その時に…しほこさんのおとーさんに助けていただいたのだよぉ…」
「その時のおれいがまだできてないと言いたいの!?」
「それもあるし…」
「ふざけるな!!」
(ドカッ!!)
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
思い切りブチ切れたアタシは、沼隈さんのまたくらをより激しい力でけとばした。
アタシは、ものすごく怒った声で沼隈さんに言うた。
「おとーさんがどんな形でアタシに求めても、イヤと言うたらイヤよ!!」
「どうしてそんなひどいことを言うのだよぉ。」
「おとーさんは、花嫁の父親になる資格なんかないのよ!!…アタシは生まれた時から縁がなかったのよ!!」
「それは違うよ…」
「違わないわ!!あの時、アタシがCさんを紹介するために家に連れて来たとき、おとーさんは彼にイチャモンをつけたのよ!!」
「イチャモンつけてないよぉ…」
「いいえ!!つけたわ!!」
「おとーさんは、Cさんの収入が心配になっていただけだよ〜…どこの家でも、おとーさんは大事な娘さんを思って…」
「そんなことはウソよ!!」
「本当だよ〜…」
「ふざけるな!!本当に殺すわよ!!アタシはケーオーグループに就職したくないのに、就職しろと言われたことに対してもうらみがあるのよ!!」
「あの時は、行くところがなかったら困ると思って、お世話したのだよ…」
「帰んなさいよ!!」
「わかった…帰るよ…だけど、ひとつだけお願いを受け入れると言うたら…」
「ウェディングドレスを着るのはイヤと言うたらイヤ!!」
「結婚しろとは言うてないよ…着るだけでいいんだよ…」
「やかましいわね!!アタシがああ言えばおとーさんおとーさん!!アタシがこう言えば純白のウェディングドレス…ウェディングドレスと聞くだけでもヘドが出るのよ!!」
「おとーさんは花嫁衣裳姿のしほこさんが見たいと…ヒィィィィィィィィィィィィ…」
思い切りブチ切れたアタシは、沼隈さんにドスを振り回してイカクした。
イカクされた沼隈さんは、急に女々しい表情でアタシに言うた。
「分かった…オトシマエつける…」
このあと、沼隈さんはアタシの前で本当に大事な部分をドスで
アタシは、ものすごくするどい目つきで沼隈さんをにらみつけながらつぶやいた…
フン、ざまあみろ…
上から目線で女をブジョクしたからこうなったのよ…
(ブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーンブーン!!)
アタシの
同時に、より強力な毒がたくわえられた…
凶暴の度合いが最高値に達した。
アタシのかわいい
アタシをぺちゃんこにつぶした父と父の実家の親類縁者たちを皆殺しにするのよ…
(ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!)
このあと、9999兆9999億9999万9999匹のより凶暴なスズメバチたちがアタシの
アタシのかわいい
アタシが抱えていたうらみつらみを全部晴ら次ておくれ…
そして、最後の戦いが今はじまった。
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