第13話

10月13日頃に、アタシの実家で新たなゴタゴタが発生した。


アネムコは、おねえに対して『もう一度チャンスをくれぇ…』とコンガンした。


しかし、おねえは強く拒否した。


父は、イコジになっているおねえに対して『もう一度家族で仲良く暮らせ!!』と言うて、おねえにもう一度やり直しの機会を与えた。


おねえは、返す言葉がなかったので、アネムコと一緒に東京へ帰ることにした。


このあと、姉夫婦は今治駅へ向かった。


それから2分後であった。


実家に、アタシのおにい・たけひこ(47歳・無職・未婚)が戻ってきた。


おにいは、派手なシャツを着て、ジーンズのポケットに丸亀競艇場の出走表を入れてた。


おにいは、競艇フネでだいぶ負けが込んでいたからものすごくイラついていた。


おにいは、家に帰るなりに高価な品物を勝手に持ち出した。


「たけひこ!!やめて!!」

「やかましい!!オラ!!しほこの結婚関連の品物はどこだ!!」

「たけひこやめて!!」

「やかましい!!」


おにいは、テレビが置かれている部屋に行ったあと写っているテレビをBS8チャンネルに強引に変えた。


テレビの画面には、丸亀競艇場で開催中のSGレースが映っていた。


この時、おにいは絶対あたると信じていた大穴の舟券を外したので、頭がカーッとなった。


このあと、おにいはアタシに着てほしかった純白のウェディングドレスを強奪した。


「これも金にするぞ!!」

「やめて!!それはしほこのために買った純白のウェディングドレスよ!!おとーさんがしほこのために買った高級品よ!!」

「やかましい!!しほこのせいでオレの人生がワヤになった!!だからしほこの幸せをズタズタにぶっ壊してやる!!」


おにいは、アタシの結婚関連の品物を根こそぎ強奪した後、質屋へ走った。


時は、夕方6時前であった。


ところ変わって、JR今治駅のバス乗り場にて…


姉夫婦夫婦は、高速バスに乗って渋谷へ向う予定であった。


アネムコは、おねえに対して『のみものを買ってくるね…』とやさしい声で言うたあと、駅の方へ行った。


恐ろしい悲劇は、その時に発生した。


「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


この時、駅のエントランスホールで恐ろしい悲劇が響いた。


ところ変わって、駅のエントランスホールにて…


(キーッ!!ドスン!!ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!ワーッ!!ワーッ!!ワーッ!!)


エントランスホールに、マゼンタのダイハツミゼットが猛スピードで侵入したあと、セブンイレブンのゴミ箱にぶつかって止まった。


車の中から、キチガイの男が出てきた。


キチガイの男は、ナイフをふりまわしながら暴れた。


エントランスホールにいた人たちは、大急ぎで逃げ出した。


この時、駅の中にあるセブンイレブンからアネムコが購入したのみものを持って出た。


その時であった…


「グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


アネムコは、キチガイの男に刃渡りのするどいナイフで刺されて殺された。


その後、キチガイの男は駅の西口に出た。


それから1分後…


(キーッ!!)


駅の西口に、マゼンタのキア自動車のミニバンが急停車した。


そして…


(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキグオーン!!グオーン!!)


車に乗っていたサングラスの男がトカレフでキチガイの男を撃ち殺した。


アネムコを殺されたおねえは、事件のあとシッソウした。


その一方で、おにいは実家で暴れまわったあと再び家出した。


おにいは、家出したあと行方不明になった。


アタシの乳房むねで増殖を続けているスズメバチたちは、次のターゲットへ向かう準備を進めていた。


やっとこの時が来たわ…


あいつの家の親類縁者たち全員に対するうらみつらみを晴らすときがやって来たわ…


アタシのかわいいこどもたちよ…


あいつの家の親類縁者たち全員を血祭りにあげるのよ…


恐ろしい悲劇は、いよいよハイライトを迎える。

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