第7話 先輩の好きなタイプ?

翌日、私は昨日また先輩にポンポンされたことを話した。


「それって、もしかして八神先輩。詩のこと気に入ってるんじゃないですか?」


「え?なんで!?」


「それは知らないけど、もしかしたらあの時ぶつかってちゃんと謝罪とお礼したから好感度上がって…とか?」


「その可能性はありますね。」


「「え?」」


「昨日、蒼也兄さんにさりげなく聞いてみたんですよ。そしたら、八神先輩って常識あって"ありがとう"と"ごめんなさい"がちゃんと言える人が好きみたいですよ」


「そうなの?」


「意外にこういう人が好きなんだね。見た目的にはギャルっぽいのとか陽キャなのが好きなのかと」


「確かにそう見えますよね。でも、見た目だけで実際はそうらしいですよ。」


「確かに、八神先輩って口数少ない割には言葉使い綺麗なんだよね!」


そんな話をしながら、移動教室のために廊下を歩いていると誰かにぶつかってしまった。


「きゃっ…あ、ごめんなさい!大丈夫ですか?」


「…最悪。」


「え…?」


ぶつかってしまった女性は一言そう言うと私を睨んで去っていった。


「何?あの女。謝ったのに"最悪"とか言うことないよね!」


「まぁまぁ、咲枝落ち着いてよ。ぶつかった私が悪いんだし。」


「あの人どこかで見たことがあるような…」


「あ!時間やばいから急ごう!」


私たちは慌てて目的の教室へと向かった。


"それにしても、あの女の人怪我しなかったかな…"そう思いながらもし、次に会うことがあったらちゃんと謝って怪我が無かったか聞いてみようと思った。





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