第7話 先輩の好きなタイプ?
翌日、私は昨日また先輩にポンポンされたことを話した。
「それって、もしかして八神先輩。詩のこと気に入ってるんじゃないですか?」
「え?なんで!?」
「それは知らないけど、もしかしたらあの時ぶつかってちゃんと謝罪とお礼したから好感度上がって…とか?」
「その可能性はありますね。」
「「え?」」
「昨日、蒼也兄さんにさりげなく聞いてみたんですよ。そしたら、八神先輩って常識あって"ありがとう"と"ごめんなさい"がちゃんと言える人が好きみたいですよ」
「そうなの?」
「意外にこういう人が好きなんだね。見た目的にはギャルっぽいのとか陽キャなのが好きなのかと」
「確かにそう見えますよね。でも、見た目だけで実際はそうらしいですよ。」
「確かに、八神先輩って口数少ない割には言葉使い綺麗なんだよね!」
そんな話をしながら、移動教室のために廊下を歩いていると誰かにぶつかってしまった。
「きゃっ…あ、ごめんなさい!大丈夫ですか?」
「…最悪。」
「え…?」
ぶつかってしまった女性は一言そう言うと私を睨んで去っていった。
「何?あの女。謝ったのに"最悪"とか言うことないよね!」
「まぁまぁ、咲枝落ち着いてよ。ぶつかった私が悪いんだし。」
「あの人どこかで見たことがあるような…」
「あ!時間やばいから急ごう!」
私たちは慌てて目的の教室へと向かった。
"それにしても、あの女の人怪我しなかったかな…"そう思いながらもし、次に会うことがあったらちゃんと謝って怪我が無かったか聞いてみようと思った。
.
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます