第33話 象の日/『象が可哀想』

「象が戦争で可哀想な目に遭う物語のタイトルなんだっけ?」

「星になった象?」

「それ、天文台の犬じゃねぇ?」

「動物園で餓死した可哀想なやつか」

「天使になった象?」

「牛乳屋の犬の大聖堂でのラストシーンに引っ張られてねぇ?」

答えが出てるのに……すぐ犬の話題になって、かわいそうなぞう。



◆4月28日は「象の日」/2023年4月28日作

#140字小説『象が可哀想』

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