第4話

 

 「危ない!!」


俺は急いで走り、高速で走り階段が落ちそうになった、女の子を助けた。


 「大丈夫?」


「えっ、ありがとうございます。」


俺は女の子を抱き締めるような感じで倒れた。


 「怪我ないかな?」


「それはお兄さんの方です。」


と話をしていると


 「お前私の妹に何をするんだ!!」

そして、今度は腹に蹴りを入れられて軽く飛んだ。


 「お姉ちゃん!!」


どうやらクラスメイトの上田さんの妹のようだ。


 「お兄さん!大丈夫ですか?私のお姉ちゃんがごめんなさい。助けて下さったのに。」


「えっ助けた?」


「そうだよ!お姉ちゃん!階段から落ちるところを助けてくれたの。」

 妹さんは大声で否定する。


「えー!嘘だ!こいつが出来るわけない!」

 言い方悪ぅ!!だが確かに光景的に誤解されてもおかしくない。むしろ幾らクラスで雑魚扱いされているからとは言え男に妹を守る為に迷いなく戦う姿に感心をしている。

 クラスで一番マシな女子なんじゃないか?


 「それより、君は怪我は大丈夫。」


「大丈夫ですよ!それより自分の心配をしてください!」


「あー、俺は大丈夫だよ。しっかり受け身とったし。」

実際は足がやばい角度になったが、力で治した。


 「ほら、ピンピンしてる。」

俺は動いてることをアピールする。


 そして、前田さんはポカーンとしている。

 そういえば一応飛ばされる程の強さの蹴りを入れられたんだった。


 「あの、お礼させてください。」

見るからに小学生だ、それはどんな今でもまずい。


 「いや、大丈夫だよ。」


 「そんな、命を助けて貰ったのに、」

 流石にこんな小さい子どもにお礼をしてもらうのは不味いな。


 ここはダッシュ!!


 「あ!まってお兄さん!!」



 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る