ヤンデレ幼馴染のお嬢様が権力を使って俺を手に入れようとしてくるが、中学にされた傷が痛む。

激 辛

第1話

俺にはずっと仲の良いお嬢様の幼馴染がいた。


 いつも行く公園の近くにある、お城のような家。

 もちろん、小さい俺は探求心に溢れるその家が気になった。

 だけど、同時に怖そうだから近づけなかった。


 「助けてーーー溺れるー!!」


 たまたま近くで遊んでいた俺は、悲鳴が聞こえた。


 俺はどうするか焦り、とりあえず叫んだ。「溺れているー」と何回も叫んだ。そして、木登りが得意な俺は門を登り、急いで音がした方に走った。

 俺は急いでその子を一度引き上げた。近くにいた、メイドに拾われた。


 それから俺は家の中で入れて貰えるようになった。


 どうやら助けた子は本当にお嬢様で友達の遊びやゲームなど知らないことが沢山あったた。そして、色んなことをキラキラ目を光らせて俺が教えるのがとても楽しかった。

 

ーーーーーーーーー

 しばらく、時間が経ち中学校になって幼馴染は転校して来て、同じ学校になった。俺達は毎日遊んだ。


 だけど、幼馴染には婚約者が居たらしい。

 俺は幼馴染のことが好きだったからショックだった。でも諦めもしなかったし、彼女がその婚約者が好きならそれを応援しようも思った。

 そんな風に思っていたけど、俺は幼馴染に告白した。


 「ごめん、ずっと一緒だったけど、顔が好みじゃないの。諦めて、それに対して婚約者はイケメンよ。」


 俺は全力でショックを受けた。

 それから、俺は少しずつ幼馴染を避けるようになった。幼馴染はたまに話しかけてくれるけど、友達として程よく接した。

 俺はとっくに諦めていたし、距離や話し方を変えたりなど気をつけていた。だが、

 「婚約者が誤解するから話しかけないで!」

と言われてしまった。幼馴染にも、不安にさせた婚約者さんにも悪いことをしたなと思った。


 婚約者は段々と前とは別人のようになっていた。


 そして、ある日ついに俺を虐めに使って来た。

 我慢してた。俺の距離が悪かったと思ってた。


 その日、久しぶりに幼馴染は放課後に俺を呼んだ。

 正直会いたくなかったが、俺が元は原因だと思ったから俺は放課後、幼馴染に会いに行った。


 幼馴染は俺に焼き印を押した。


 俺は一生残る傷がついた。もう幼馴染に、恋愛感情よりも、憎しみが出て来た。

 

だが法で戦っても負けるだけだろう。俺はただ我慢して中学校を耐え抜いた。


ーーーーーー

 婚約者は浮気が発覚し、婚約は破棄になったらしい。俺からするとスッキリする話だった。

 そして、高校は幼馴染を避けるように選んだつもりだったが、同じになってしまった。

 

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