悪役令嬢は転生してドラゴンになる

ちーずけーき

プロローグ


 



輝かしいドレス、豪華な屋敷、揺れるシャンデリアの光に見を包めまるで天国のよう――だがわたくしにとっては戦場のような残酷な世界。

あら?あれは婚約者のアミエビル様だわ。

わたくしのために来てくれたのかしら?

わたくしはパーティー会場を優雅に歩いてアミエビル様に近づく。

いつもは来てくれなかったのに何故来てくれたのでしょう?

悪い予感がするわ――そう、この予感はあとに的中することになるとは知りもせずに

わたくしがアミエビル様の傍に寄るとアミエビル様はわたくしを見て鋭く睨んだ。

わたくしなにかしたでしょうか?

アミエビル様はわたくしの首にどこから出したのか剣を当てて言い放った。


「丁度良い所に来た、ビスマス・フォンディッシュと今この場に持って婚約破棄する!そしてこの女、ビスマスを直ちに処刑する!!」


え‥‥‥!?ナニヲイッテルノ?

わたくしは何かをしたでしょうか?

ただアミエビル様にお茶会の招待状を渡したりしただけですってのに...?

そうだわ!わたくしの友達、リナだったら助けてくれるわ......え?

わたくしがリナを見るとリナはこちらを見て女神のように優しく微笑んでいる。

このときわたくしは初めてリナの恐ろしさに気づいた。

そ......そうだったのね、リナが全て仕込んだのね......!?

許さない......絶対に!

わたくしは剣を振りかざされいつの間にか首が切れていた。




神様...!どうか......私にもう一度機会チャンスを与えてください...!このままでは死ねません...‥‥




この願いが神様に届いたのかもしれない。

だって...次に目を開いたら......卵の中だったんですもの......え、卵!?

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