第18話 こんにゃく
産直市場に寄って、手作りこんにゃくを買いました。
実家ではこんにゃくイモを育てて、自分達が食べる分だけたまに作っていたなぁと懐かしくなりました。
甘辛く煮るのも良いですが、買ってすぐのこんにゃくは、湯がして刺身風にして食べるのも美味しいです。
こんにゃくイモを煮てやわらかくして、イモとお湯をミキサーでなめらかにしたものに、水酸化カルシウムをぬるま湯で溶かしてよく混ぜ合わせたものを加えて混ぜ、丸めたものをたっぷりのお湯で湯がいて出来上がり。
書くだけなら簡単ですが、けっこう時間もかかるし、なにより食材として完成するまでの手間暇が凄い。
山菜に使う重曹はスーパーで売っているけど、水酸化カルシウムは売っていないので、それだけで色々と想像が膨らみます。
山菜のようにあくが濃いそのまま食すと味の危険物になりそうなものも、美味しく食べるための知恵って、発見するまでの過程を想うと狂気を感じます。
まぁ、明らかに毒があるとわかっているものでも、毒抜きを思考錯誤して、食す方法を探してきたわけで、そういった面の食の歴史もひも解くと面白いだろうな。
スーパーで売っているこんにゃくはツルッとガチッとつまって硬めですが、手作りこんにゃくはプルプル弾力があってムチムチやわらかです。
味もしみこみやすくて好き。
湯がして切るだけですが、今夜の御馳走になりそうです。
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