【月曜日 08:01】大切な人の一生の別れに「新しい人を好きになってね」と言われた。そして罰ゲームで嘘コクされた。
少し復活したエアコン
第1話
「大好きだよ、夢」
「待って、待ってよ!街ちゃん!俺もだよ!だから死ないでずっと一緒に居てよ」
「ありがとう夢、私幸せだったよ。」
「まって、これからもっと幸せになるんだよ。」
「夢、これからは、新しい人を好きになってね」
街ちゃんは息を引き取った
ーーーー
それから俺は、結局新しく好きな人も出来ないまま、クラスの陰キャになっていた。
廊下を歩いていると、俺の悪口が聞こえた。
そして
「罰ゲームなんだから、しっかりやってよね。」
「やるよ、やるよ頑張って一年付き合うよ。」
どうやら、薪ノ宮 雲さんが、俺に嘘コクをするようだ。
「にしても、自業自得だね。自分から提案して、自分で負けるなんて」
「本当に最悪。なんであんなキモインキャなんかと」
「楽しみにしてるからね。」
「はぁ明日の放課後が楽しみぃー」
嘘コクか、丁度いいのかも知らない。俺はあの日から結局一度も女の子を好きになることは出来なかった。例えそれが偽りであっても今の自分には必要なのかも知れない。
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次の俺は薪ノ宮さんに放課後、呼ばれた
悟られない視線で、後ろの草むらに足が二つ出ているのが見える。奥にカメラがあるのも発見した。
「ずっと、夢くんが好きでした。付き合って下さい」
嘘コクされた。
「いいよ、」
えっ、って顔をしている。一瞬とてもがっかりな目をした。
「ゃゃだ、やったーー、ありがとう。これからよろしくね」
「よろしく。」
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