第113話 気を使われていた少年

 良くも悪くも、彼は、周囲から気を使われていた。


 そんな場所にばかりいたら・・・、と思われたか?

 担任の先生のご自宅に6日ほどお泊りさせて頂いた年も。

 実はね、その先生のご自宅、今のその作家氏の住む町内だったりする。

 あれは、1980年の7月の今頃。

 松田聖子の、青い珊瑚礁が大ヒットしていた頃ね。

 実はその後、お盆の頃にも、今度は同じ学区内の短期里親さん宅に。

 こちらは、5日間。

 なんだかんだで、救いの手を頂いていたわけや。


 そんな掃き溜めにいては、人間がクサるからな、って、そこまで、

 言われたわけでもないけど。


 その年の秋、彼は、大学のスカウトを受けることになる。

 まさに、その前夜の出来事でした。

・・・、なのよね。

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