第104話 蒜山キャンプ 中学~年生

 まだ住宅地にあった頃の、自由の森の事務室。

 その月の予定表を書込める黒板。正に学校風。

 御丁寧にも、園長先生は元小学校の校長先生。

 何をかいわんや。


 その欄外に、この時期、あれれと思うことが。

 1978年頃、例年にないことが書かれたの。


中2・中3 蒜山キャンプ 8/10~12*


 今までは、そうだったはず。

 だがその年だけは、こう書かれた。


中1・中2・中3 蒜山キャンプ 8/10~12*


 幼稚園中退の小学生も、びっくりよ。


 ソシテ翌年からは、こう書かれるようになった。


中1・中2 蒜山キャンプ 8/10~12*


 何でこんなことが起こったかって?

 高校進学が養護施設でも一般化してしまったから。

・・・、ってよ。


*注:期間は2泊3日。日程は、年により異なる。

 前話の注の通り、これは岡山県内の養護施設児童が対象の行事。


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