第22話 季節外れの温泉街

 夏休み真っ盛りの八月中旬。

 俺達は、温泉街に来ていた。

 理由としては、部費が大量に余っていたらしく、備品や本も買わなくていいくらいにはあり、杉並の提案で一泊二日の温泉旅行に行くことにしたのだ。

 なお、顧問には峠崎が色々と理由をでっち上げて納得させている。

 優等生だが、口は詐欺師かもしれないな。

 夏に温泉街というのもどうなのかと思ったが、杉並曰く「暑いときに熱いのがいいんだよ!」と謎の暴論でやりくるめられた。

 それに温泉旅行と言えば冬なのでシーズンオフの夏は比較的安く、学生でも手が出しやすかった。

 予約も一定数しか入ってないみたいで、すんなりと予約が出来た。

 何はともあれ今は、足湯に三人とも浸かっているところだ。

「気持ちいいね。ここは比較的暑くないから温泉の熱さがちょうどいいね」

 足湯をパシャパシャさせる杉並。

「やっぱり私は夏に温泉旅行というのは、どうかと思うのだけれど。まぁ、シーズンオフで格安だったから即決してしまったのだけど。冬に来たかったわ」

「まぁ、別に夏に温泉旅行に来てもいいじゃねぇか。本当は俺も冬に来たかったんだけどな」

「でも、有名な旅館の予約が取れたからいいじゃん。シーズン中は、予約が殺到してキャンセル待ちしかないみたいだよ」

「そういや、そろそろその旅館に行かなきゃ行けない時間だろ?確か、『菊の花』って旅館だろ?テレビで特集をやってたのこの前見たし、雑誌やブログでも紹介されてるくらい人気らしいな」

 時計を見ると九時五十五分で、旅館の「菊の花」には十時くらいにはチェックインするように予約の時に言われていた。

 この温泉街は九州にあるところで、様々な旅館や飲食店が立ち並ぶ激戦区でもある。

 その中でもナンバーワンの呼び声と口コミが多い「菊の花」に泊まれるのは、ラッキーなことだ。

 源泉かけ流しの幻の温泉とも呼ばれる温泉が有名で、一説には難病持ちの患者の病気が完治したという話もあるほどに体に良い効能があるらしい。

「そうだね~。そろそろ行かなきゃだね。じゃあ、名残惜しいけど足湯から出ますか!」

 それぞれが足を拭いたりして足湯から出る。

「菊の花」は我々が浸かっていた足湯から徒歩五分圏内のところにある。

「菊の花」の入り口に着くと、思わずその佇まいに見入ってしまう。

 木造立ての古き良き日本を感じさせる建物だ。子洒落ているということもなく、わびさびと風流というものを間近で体感出来る。

 中に入ると女将さんと思われる人がやって来て、「お待ちしておりました。ご予約の畝間様、杉並様、峠崎様ですね。ようこそお越し下さいました」と慇懃に挨拶をされる。これはこれはどうもご丁寧に。

「それではお部屋まで案内しますね」と言いながら俺達を奥の部屋の方まで案内する。内部は思っていたより広く奥行きがあるようだ。

「こちら梅の間が畝間様で、となりの部屋の竹の間が峠崎様と杉並様のお部屋となります」と丁寧に説明してくれる女将さん。

 所作や言葉遣いから分かるように、ビジネスマナーやホスピタリティーというものも一流だ。

「食事の時間は朝は七時、昼は十二時、夕方は十八時ですので、時間になりましたら一階の食堂の方までお越し下さい。それと、お風呂の時間は朝六時から夜二十二時までですので。それでは、ごゆっくりとしてくださいませ」と女将さんに言われる。

 暫く部屋を見て回る。典型的な和室で、掛け軸や壺、テーブルが置いてある。アメニティも充実しており、掃除もしっかりと行き届いている。

 流石取材や紹介されるだけはあるなと思う。

 喉が渇いていたので、冷蔵庫に入っていたオレンジジュースを飲むことにする。さっきまで足湯に浸かっていたので体感温度が高めだったが、冷えたジュースを飲むことで体温が何度かは下がったような気がした。

 暇なので備え付けのテレビを観ることにする。

 テレビをつけると、青春と機関銃がメインのサバイバルゲームを題材にしたアニメをやっていた。放送クールは過ぎていたと思うが、恐らく再放送だろう。全てを解き放ってカタルシスを味わいたいぜ!そして、俺もサバゲーやりたくなるぜ!FG○といった別の意味での別称鯖ゲーならやってるんだが。

 あれ星五当たる確率低すぎない?(※個人的な感想です)

 ジャンヌダルクや諸葛孔明にいくら費やしただろうか?(※個人的な浪費です)

 全くキャラゲーが過ぎるぜ。(※なお、個人的な見解です)

 そんなこんなでアニメは終わり、エンディングが流れる。

 ぼーっと、見ていると次のアニメが始まる。どうやらアニメ専門のチャンネルのようだ。

 すると、パンツを被った変な女性と思わしき人物が表れる。エクスタシーな変態の仮面や某ライトノベルのパンツ漫画家を連想させる出で立ちだ。あっ、これある意味問題作の下セカじゃないか。やっべぇぞ!これは。

 隣に居る峠崎や杉並に聞こえるとどんな目で見られるか分からないので、すぐに別のチャンネルに変更する。

 焦ったわ~!

 この時間にあのアニメ再放送普通するか?

 ありえないだろ。

 あー心臓破裂するかと思ったわ~。

 とりあえずニュース番組に変わったので安心する。

 せっかくなので、ニュース番組を観ることにする。

 どうやらコンビニ強盗犯のニュースで未だに捕まってないらしい。

 全く世の中は物騒なものだ。

 俺達のように旅行を満喫するものもいれば、コンビニ強盗等に遭遇するといったアンラッキーな人もいるわけだ。

 全くもって平等ではない、不条理な世の中である。

 それから暫くはニュース番組を観ていた。

 そうすると十二時になったので、食堂の方まで行こうとする。

 すると、杉並と峠崎が隣の部屋から出てくる。

「おー畝間!今からご飯だね!調べてみたんだけどここのご飯美味しいらしいね!楽しみだね!」

 ぴょんぴょん跳ねる杉並。お前はウサギかよと突っ込みたくなる。

「私は今日の朝ご飯しっかりと食べてきてなかったから、お腹が空いてるのよ。楽しみね、畝間君」

「おう、楽しみだな」

 そう言いながら一階の食堂の方まで行く。

 暖簾をくぐると豪華な色とりどりの食事が用意されていた。

 どうやらこの旅館である「菊の花」は食事はバイキング形式らしい。

「わぁー!」と杉並が声を上げる。

 声には出さないが峠崎もテンションが上がってるみたいだ。

 皿を取り、まずはローストビーフをたんまりと乗せていく。これでもかというほどローストビーフを乗せていき、肉の山が形成される。仕上げにその上にソースをかける。

 続いては、生ハムを大量に取り分ける。

 皿が一杯になったので、一旦席の方まで置いていく。

 それからまた皿を取り、ポテトサラダ等を盛り付け、ご飯用の皿にカレーをかける。なお、ご飯はこれでもかというほど盛った特盛だ。付け合わせに気持ち程度の福神漬けを添える。

 ひとまずこれでいいだろうと思い席に座って食べることにする。デザートは、後回しだ。

「畝間君…カレー凄い盛ったわね。特盛のカレーよねそれ。やっぱりあなた食べる量凄いわね」

 言葉も出ないというほどに驚いている様子の彼女。

「そうか?俺としてはカレーをこれくらい盛るのは普通なんだが。俺の家はだいたいこんな感じだぞ?」

「やっぱり、改めて見ても凄い量だなーと思うわ。私だったら半分も食べられないわね」

 そんなやり取りをしていると、「相変わらず畝間凄い食べるね~!」と杉並が皿に料理を乗せてやって来た。

「まぁ、お腹が空いてるからな。それより食べようぜ」

 そう言うと三人とも着席し、「いただきます」と言う。

 まずはカレーから食べる。若干辛めだが、ご飯との相性が抜群で食欲が増進される辛さだ。じゃがいももホクホクで人参や玉ねぎも甘い。福神漬けとの相性も最高だ。林間学校で食べたカレーと同じくらい美味しい。次は、山盛りにしたローストビーフを食べることにする。しっかりと火が通っており、肉本来の美味しさをダイレクトに感じられる。

 ソースも若干酸味があって、これが後引く旨さでどんどん箸が進む。

 生ハムもちょうどいい塩加減で、盛っていた分がどんどん失くなっていく。ポテトサラダやシーザーサラダも美味しい。

 二十分くらいで全部食べ終えると、デザートを取りに行く。

 ショートケーキやモンブラン、ブラウニー、フルーツタルト等があり、どれにしようかと迷う。

 とりあえずショートケーキを五切れ、モンブランを三つ、フルーツタルトを二つ皿に取る。

 まずは、ショートケーキから食べることにする。生地がふわふわで上品な甘さを感じさせる。卵の風味も感じ、いい素材を使っているだろうなということが分かる。クリームも適度な甘さで舌触りが軽快だ。

 モンブランは、クリームが濃厚で栗の風味がしっかりと感じられる。

 フルーツタルトもフルーツが鮮度が良くみずみずしくて、タルトの生地との相性が抜群だ。まるで甘さの遊園地やー。(CV.ご想像にお任せします)

 石塚みたいな感想は出てこないな。

 十分ほどでデザートを食べ終える。

 何から何まで美味しく、大満足だ。

「じゃあ、畝間君も食べ終えたことだし、終わりましょう」

 椅子から立ち上がり、部屋に帰ろうとする。

「凄い美味しかったな。カレーやローストビーフ、ショートケーキが旨かったわ」

「そうね。私もカレー少し食べたけど、ピリ辛で美味しかったわね。あのカレー家で再現出来ないかしら?レシピが気になるわね」

「そうだね~!私もあのカレー作りたいな!どうやって作るんだろ~?」

「かおりさんは、料理スキルがあれだけど作れるのかしら?不安ね」

 疑わしげな目をして見つめる。

「もう!失礼だな~、こみちは。私だって林間学校のボランティアの時ちゃんとカレー作れたから大丈夫だもん」

「そうね。カレーくらいじゃ失敗するわけないものね」

「じゃあ、俺こっちの部屋だから。また、後でな」

 手を振りながら別れの挨拶を述べる。

「ええ、また後で」

「うん、畝間~!また後でね~!」

 部屋には入り、ポットで備え付けのお茶を入れる。ご丁寧にお茶請けまでテーブルの上に用意されていたので、有り難く頂く。

 お茶請けもそこら辺で売ってるような物ではなく、お高そうないかにもお取り寄せじゃないと手に入らないような感じの物だ。

 テレビをつけるとニュース番組は終わって旅番組がやっていたので、アニメを観ようと思いチャンネルを変える。

 ちょうどラーメン大○き小泉さんがやっていた。

 これ好きなんだよね~。オープニングも凝ってるし、ご当地ラーメンを詳しく解説してくれるから観終わる頃には多少ラーメンに詳しくなる。

 お茶を飲んだり、お茶請けを食べたり、アニメを観たりしながら時間を潰す。

 すると、あっという間に十八時になっていた。時間が経過するの早いね。

 食堂に行こうと、よっこらしょと立ち上がり、食堂に向かうことにする。

 その前に峠崎と杉並を呼ぼうと思い、襖を開ける。

 すると、襖を開けようとしていた杉並と鉢合わせになり、お互いが「わあっ!」と声を上げる。シンクロニシティ、偶然の一致というやつだ。

「なんだ~、畝間か。びっくりしたよ!ちょうど良かった食堂に行こう!」

「おう、行こうぜ。呼びに来たらなんかタイミングが被っちゃったな。びっくりさせて悪いな」

 こちらに非があると思い謝る。

「う、ううん。別にいいよ。私も呼びに行こうと思ってたし」

「立っているのもなんだから、早く行きましょう」

 そう促され、食堂まで歩いていく。

 相変わらず豪華な食事だ。

 ペペロンチーノを皿に取り分ける。

 盛れる限り皿の上に盛り付けをする。

 麻婆豆腐があったので、丼にしたいなと思い一番大きなお茶碗にご飯を盛り付け、上から麻婆をかける。

 春巻きとエビチリを盛れるだけ皿に盛る。

 中華スープを大きめの容器に入れる。

 これくらいでいいだろうと思い、席に座る。

 峠崎と杉並も取り終えていたので、「いただきます」と三人揃っていい食べ始める。

 ペペロンチーノから食べることにする。ガーリックが効いており、ほどよい味付けで美味しい。麻婆豆腐丼も花椒が効いていて、ビリビリと痺れる辛さでご飯が進む。春巻きもしっかりと中まで火が通っていて旨い。エビチリも少しピリ辛でいい感じだ。中華スープもちょうどいい味付けで非常に美味しい。

 デザートのあんみつも含めて、三十分くらいで全部食べ終えてしまう。

 食べ終わると杉並が「お風呂に行こう!」と言い出したのでお風呂に向かう。残念ながら混浴はなく、男女別に分かれている。くそーっ!何故混浴がないんだーっ!という心の叫びを押さえつつ、浴室に入る。

 内装は黒を基調とした感じで、シャワーと中に温泉があり、外には露天風呂があった。

 手早く頭を洗い、体を洗う。

 温泉に浸かると、体から力が抜け穏やかな気分になる。

 気持ちいい体に良い効果があるという話に偽りはなく、心なしか体が軽くなる。サウナに入りたい気分だが、残念ながらこの旅館には無いらしい。

 露天風呂に行きたくなったので、外に行くことにする。

 夏とはいえ外の風は若干冷たく、温泉の熱が肌に染みる。

 こちらの温泉も非常に気持ちいい。

 思わず、「ふー!気持ちいい!」と少し大きめな声が出る。

 すると、隣から「畝間?そっちに畝間居るの?」と杉並の声が聞こえてくる。


「おう、居るぞ。それにしても隣の声が聞こえるものなんだな」


 少し驚きながら答える。


「そっちはどんな感じ?こっちは露天風呂気持ちいいよ~!」


「こっちも多分同じだ。気持ちいいぞ~」


「そうなんだ~。こみちも何か言いなよ~。それ!こうしてやる~!」


「こっ、こら!やめなさい、かおりさん!や、やだ!ん、ん!もうあがるわ!」


「えー!ちょっと、待ってよ!こみち~!あっ、畝間!じゃあ、お風呂の外で!」


「お、おう」


 動揺しながらも杉並に返事をする。

 どうやら二人とも風呂を出たようだ。俺も出ようと思い湯船から立ち上がる。

 脱衣場で手短に髪を乾かす。備え付けの化粧水や乳液があったので、普段は付けないが今日は付けてみる。

 化粧水は、シトラスの香りで付けてて気分が良くなる。

 化粧水と乳液を付け終えると、脱衣場から出る。

 出てから喉が渇いていたので、近くにあった自動販売機でコーヒー牛乳を買う。

 カラカラに渇いた喉と体を潤す。

 やはり、温泉と言えばコーヒー牛乳だ。

 すぐに飲み終え、瓶の中を空にする。

 瓶を回収ボックスに入れると、暫くの間杉並達を待つことにする。

 五分くらいして杉並と峠崎が脱衣場から出てきた。

「おう、案外早かったな。俺これから近くのコンビニに行くけど、何か要るものある?俺はアイスとお菓子買おうと思うんだけど」

 二人に要るものはないか問いかける。

「そうだね~。あっ、私もアイスが欲しいな~!バニラ味の棒状のアイスがいい!お願いします!」

「私もかおりさんと同じものが欲しいわ」

 二人とも同じオーダーで、財布からお金を出し俺に渡してくる。お金を受けとると、

「おお、分かった。じゃあ、買いに行ってくるな」

 そう言うと旅館の入り口の方まで向かい、コンビニまで行く。

 三分ほどで目的のコンビニにたどり着く。

 コンビニは、景観整備条例等のこともあり、周りの雰囲気を崩さない程度にデザインされた建物になっていた。

 ザ・和風というような感じであった。

 中に入ると、ご当地限定の商品が多数ラインナップされていた。どれも目新しくて思わず、心引かれていく。しかし、その誘惑を断ち切り、目的のアイスとお菓子を買うことにする。

 え~と、棒状のバニラ味のアイスだったよな。ショーケースの中からお目当てのアイスを探しだし、かごに入れる。俺はハーゲンなダッツが食べたかったので、それをゲッツした。アイス、ゲッツだぜ!(ちょっと違う)

 続いては、お菓子をゲッツするべく、沢山の菓子類の中から吟味する。真正な協議の結果、ポテトチップスにお菓子は決定された。

 レジに行こうとした時、FF(ファースト・フード)のところにハッシュドポテトがあったので、それも店員さんに注文した。

 温かいものと冷たい物を分けてもらうとレジ袋を受け取り、店内から出る。

 今すぐにハッシュドポテトが食べたかったので、袋を開けてかぶりつく。ホクホクとしていて、ほどよい塩加減が最高だ。何個でも食べられそうだが、油物なので今回は控えることにする。それにポテトチップスもあるしな。

 アイスが溶けてしまうので少し早足で旅館に帰る。

 旅館に帰ると杉並と峠崎の部屋のところまで向かう。


「おーい、アイス買って来たんだが…」


「ありがとー、畝間!」

「ありがとう、畝間君。お釣りは少ないけど取っておいていいから」

 二人にアイスの入った袋を渡す。

「やっぱり夏の風呂上がりは、アイスだよね~!」

「風呂上がりはポカリとかが良いと思うけど、アイスも悪くないわね」

「そうだな。じゃあ、俺部屋に帰るから」

「うん、バイバイ!」

「ええ、おやすみなさい」

 二人の言葉を背に部屋まで帰る。

 部屋に帰るとテレビを観ながら、アイスを食べたり、ポテトチップスを食べる。何かデブになりそうだな。

 温泉旅行中は筋トレしないことにしてるしな~。

 旅行から帰ったら筋トレ頑張りマッスル!

 それからゴミを片付けてから、歯磨きをして布団を敷いて寝ることにする。

 思いの外疲れてたみたいで、すぐに睡魔が襲ってくる。

 おやすみなさい。

 ちなみにこの日はセクシーな年上のお姉さんときゃっきゃうふふする夢を見たのだが、それを話すのは恥ずかしいのでまた別の話ということで。

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