第7話 わかるよ

僕たちは図書館を選んだ


君が没頭して

読んでいる横で

僕は子供のコーナーを

眺めていた


親の横で安心して絵本に

食い入る小さな子たち


構ってもらえなかった

僕は、

家でいつでも孤独だった


「わかるよ」

あの時の言葉


僕は君の手に

そっと触れた

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