第12話

鏡を見て?

僕の大切、僕のほんとう。 

僕の思い出、僕の愛情。

それらは全て 飲み込まれて

ずっと震えながら 息を潜める

あの日見ていた 優しい景色も 

あの子と見ていた 温かな世界も

ひとりで抱えるには 重た過ぎた

なんてことない ことなのに

もう戻らないから 愛しいのか

誰にも言えない 僕のほんとう

私の命は 一点に宿る。


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