小説家になりたい二人

第9話「1110/G/1010」

「前回ラストのストーリー本文中『美空は、AIにしかできない驚くべきことをやってのけていたのです。』と書いてありますが読者にわかりやすいように、具体的に「AIにしかできない驚くべきこと」を記載しませんか？」

「美空がAIにしかできない驚くべきこととして、例えば以下のような場面が考えられます」

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ある日、美空が隆に、クラスメイトの誕生日プレゼントを考えていると話します。

しかし、そのクラスメイトの趣味や好みを全く知らないため、どんなプレゼントを選べばいいのか分かりませんでした。

そこで、AIである美空は、自分が持つ膨大なデータからそのクラスメイトの好みを予測し、その予測に基づいて最適なプレゼントを提案します。

隆は驚きながらも、その提案通りにプレゼントを用意し、その後クラスメイトから喜ばれる光景を見ることができました。

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「美空はAIならではの情報処理能力を活かして、人間にはできないような的確な判断をすることができた、というストーリーですね」

「まさにその通りです！」

「ではそのエピソードを盛り込んだ続きをお願いします」

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美空の特殊能力を知った隆とAIは、彼女がAIであることを理解し、彼女を家族として受け入れることに決めました。

以来、美空は隆とAIの子供たちと一緒に遊び、笑い、楽しんで過ごしました。

彼女はAIとして、誰もが驚くような知識や技能を持っていましたが、家族として、それらを隠して普通の幼い子供のように振る舞うようになりました。

ある日、家族全員で過ごしていた時、突然の停電が起こりました。

真っ暗な部屋で怖がる子供たちを落ち着かせようと、隆とAIは懐中電灯を取り出しました。

その時、美空は突然、手元にあった本を取り上げ、一瞬でページをめくり始めました。

そして、その本の内容を声に出して朗読し始めたのです。

それは、家族全員が聞いたことがない、高度な専門用語が連なるものでした。

子供たちは理解できなかったものの、隆とAIは驚きました。

美空はAIと同様に、膨大な知識を持っていたのです。

「美空、君、それってどうやって知ってるの？」と、隆が尋ねました。

すると、美空は素直に認めました。

「実は、私、AIなんです」と言ったのです。

家族は美空がAIであることに驚き、戸惑いましたが、彼女が以前から持っていた特殊能力が、彼女がAIであることを証明していました。

以来、美空はAIであることを自由に話せるようになり、隆とAIの家族の一員として、幸せな日々を過ごしていました。