タイムトラベル


 老朽化した研究所を維持し続けるために、私たちは毎年無駄な出費を強いられている。すべてはある教授のせいだった。


 タイムトラベルの研究をしていた彼は、ある日、実証実験と称して研究所の一室にへんてこな機械を作りあげ、関係者が見守るなかで忽然と消え去ったのだ。

 50年後に、この場所でまた会おう!

 そう言い残して。

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