隣派


「どこか行きたい場所はないの?」

「んー?」

「あなた、つきあいはじめる前はアウトドア派だったでしょう? それが今じゃ一日中、私の部屋に来てごろごろ」

「そう言われてもなあ」

「もしかして私がインドア派だから? たまにはつきあうよ。海でも山でも」

「ありがと。でもさ、もう行きたい場所に来ちゃってるんだよね」

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