第7話 美咲からの手紙
数日後、私は美咲から手紙を受け取った。封を開けると、美咲の綺麗な字で書かれたメッセージが目に入った。
「百合子へ、
すごく迷ったけれど、結局この手紙を書くことにした。実は私、エルのことが好きだった。でも、癌が進行していて、もう長くないことを知っている。だから、エルに自分の気持ちを伝えることはできなかった。でも、私はエルに幸せになってほしい。だから、百合子、君にエルをよろしく頼む。
そして、これがエルの本名だよ。高橋蒼。私は君がラブコインを使うのを止められないけど、せめてエルの幸せを祈って使ってほしい。」
手紙の最後には、ついにエルの本名が記されていた。
私は涙を流しながら、美咲の手紙を何度も読み返した。彼女の病気を知らずに喧嘩してしまったことに、心から後悔した。しかし、美咲の願いを叶えるためにも、私はエルへの恋愛感情を諦めず、彼の本名「高橋蒼」を使って再びラブコインを試みることに決めた。そして、美咲のためにも、エルとの恋愛を成就させることを誓った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます