第1章 第4話 〜【レベリングキャンセル】は、進化覚醒する!?〜

 そんなこんなで、俺が眠りから覚めた時には……もう、王国が作られていた。


しかも……。


「えぇ〜!! これやろうよ〜!!」

「どうしようかなぁ〜?」


「お姉ちゃん!! あれ欲しい!!」

「いいよ〜!! 買ってあげる!!」

「やったぁ〜!!」


 女の子だらけの……楽園になっていた。

待ってくれよ。男子……俺だけ!?


……一体、、どういう事だ!?


 そうやって考えていたが……。


「まぁまぁ、いいじゃないですか!!

ささ、さっさと帰りましょ〜?」


 と、アーサーが言って俺らの家に帰る事になった。


その家だが……。


「なんだこれ。」


 俺らの家は……なんと、前世の世界にあったドイツのシュヴェリーン城だった。


いや、デカすぎるだろ……。

絶対余るぞ……これ。


 まぁ、中までも再現されてないだろ……!!

うん。そうと信じたい!!


「━━━━━再現されてました……はい。」


 なんて事だ……。俺はこいつらを侮っていた。

まぁ、そうだよな……だって、俺が産んだ化け物だもんな!!


……そりゃ、そうなるよな!!

うん!! ごめんな? みんな!!

何がごめんかわからないけど、ごめんな!!


 そう思っていると……何やら外が騒がしい……。

俺らはそこに行ってみると……


「ここに王国を作るな!!

ここは、我ら……王都の敷地内だぞ!!」


 あぁ〜。

はい……何となくだけどなんか分かってました〜。


「あのゴミを……叩き潰してもよろしいですか?」


 と、ボキボキと鳴らすロビンを止めながら向かった。


「あぁ〜、すまない……俺の部下が作ってしまった。俺の顔に免じて許してくれないか?」


 と、言うと……俺の顔を見たや否や、嘲笑っていた。


「お前の部下ぁ〜??ww

あの雑魚スキルのお前がァ〜?ww


笑わせるなよww」


 本当の話なんだがなぁ〜。と思いながら頭をポリポリかいていた。


「分かった……じゃ、勇者よ?」

「はい!!」


「お前があいつを殺せ。」

「……!?」


 ━━━━━何を驚いているんだ? 生徒会長は……?


まぁ、いい……生徒会長の真相など興味などない。

全力でやるのみ……。


 そして、俺と元生徒会長である女勇者のクルミとの勝負が始まる。


『これから、女勇者 クルミVS違反国者 ゼロの戦いを始める!!』


 おいおい……違反国者って、まぁ、いいか……。


『Ready?』


 ……俺とクルミは構える。

そして、その合図が鳴った。


『FIGHT!!』


 その合図と同時にクルミは剣を……

俺は、それを殴り飛ばそうとした。


 その剣と腕が弾いた音がなった瞬間……

爆発と共に……お互いが同時に爆風で後ろへと引いた。


 結構、やり慣れているな……。

そこでステータスの通知が鳴った。

【レベリングキャンセル】からの要望だった。


『進化覚醒させますか? YES or NO』


 ━━━━━これは、一択しかない!!


「答えは、YESだ!!」


『進化覚醒の要望に成功。

一時的に、【レベリングキャンセル】から

【オール・エタニティ】へと進化しました。』


 オール・∞だと……??

俺は……よく、その【オール・∞】のスキルを確認すると……


〜説明〜

【オール・∞】……一時的にステータスが∞になるのと同時に、この世界のスキルや魔法を無限に使える【レベリングキャンセル】の進化覚醒スキル。

〜終わり〜


 なるほど、有難いスキルだ。

じゃ、あれか……熊も龍も倒せたのは……

無意識の内に∞になっていたって事か。


 なら、話は早い……。

これなら女勇者 クルミを倒せる!!


 こうして、進化したゼロVSそれを知らない女勇者 クルミの第2ラウンドが幕を開けるのだった。


 その後の続きは……まだ、、神のみぞ知る物語……。

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