4 あいの答え

愛を色にたとえるのが好きだった。

死んだ親父からは藍を。恋人とは白を。

ちゃんと目で見える愛が欲しかった。

義母さんは俺を心から愛してくれる。でも色は分からない。

愛の真実に気づいたのは、自分から流れる赤だった。

湧き続ける熱い赤。頬に落ちる義母さんの涙。

ああ、そっか。愛は色が無いんだね。


2022/03/15 Twitterにて投稿

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