火傷

日々の暮らしに嫌気さし

放った炎が広がる

ただただ見ているだけなら

ここまで涙しないでしょう

泣き叫ぶのはどうしてよ?

貴方が願ったことでしょう

そんな言葉さえ嫌って

おんなじこと 小言いうの


ねぇ この手を握って


明日の痛みを狙って

今日の幸せを放った

寝ている明日を起こして

カーテンを開け放つなら

今日のことは今日のうちに

やっぱり片付けておくのがいいよ


日が沈んだら終わりだと

それが世界の掟なら

ルールを破って生きてる

僕らの罪は大きくて

誰のために生きてるとか

美しさを求めている

その姿こそ美しい

そういって笑うのでしょう


ねぇ 火傷を治して


繰り返し痛む火傷が

生まれ変わっても続いて

祟られる僕のこの血が

大地へ溶けていく音も

今日の事だ今日のうちに

やっぱり忘れておくのがいいかな


どうしようもできないから

どうしようもしないことが

どうしても正義になる

それが正しけりゃいいのよ


ねぇ 痛くてごめんね


だけど新しい掟が

ここで生まれてしまうから

きっと今の正しさって

昔のタブーじゃないかな

明日の痛みを狙って

今日の幸せを放った

寝ている明日を起こして

カーテンを開け放つなら

今日のことは今日のうちに

やっぱり片付けておくのがいいよ

―――――――――――――――――――――

 生まれた瞬間から抱えている業 をテーマに、それがどうしても断ち切れず他人に継がれてしまう無為を明るく表しました。

 低いギターと電子音のマッチを大切にしたゆったりとしたJazz調のアレンジ。

 とにかくシンプルに愚直に言葉を編んで音律を結びました。

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