ー赤10-
「既に『お祓い』は済ませてあります。
ご覧になった方の中で、
具合の悪くなった方や
様子がおかしくなった人がいたら
こちらまでご連絡下さい」
司会役のアナウンサーが
念を押すように何度も言う。
スタジオ中に
緊張感が感じられる映像。
「じゃあ、
写る時や 写し方 みたいなのは?
知らない?」
「一応は 聞いたことあるけど、
本当かは 知らないよ?」
「いいよ、聞きたい」
拡大した写真を持ったアシスタントが
伏せたまま、アナウンサーの言葉を待つ。
「この写真に関わった人が
何人か実際に亡くなっております。
みなさん、よろしいですか?
開けますよ?
いいですか?」
TVカメラが
写真をアップで写す為に寄り。
伏せていた写真を
正面に向けた。
TVから悲鳴が上がる。
スタジオ内では
席から背後へ立つ者もいた。
「あっちい!
あちちちち・・・!」
驚いて椅子ごと飛びあがった瞬間。
手に持ったカップから
膝にコーヒーが飛んでしまった。
まだ十分熱かった。
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