ー序ノ追-

関西方面から日本海。

背を向けよ。


眼前。

放射状に山。

山、山、山・・・


山が見える。


日本海に背を向け。

視界に入る山

全てを観よ。

見渡す山をひとしきり

目に焼き付けるといい。


その場所は

視界に入った。


これ以上は言えない。


目が合ってはイケナイ。

のだ。

見ていることに

気づかれてはイケナイ。


景色を見ているだけだ。

見渡す山を眺めているだけだ。



随分と昔の事なのに。

何年経つのだ。


ここでは言えないコト。


この話に直接繋がるヒントは

残さない。




ただ、この出来事が起こった頃

ネットはおろか

携帯もなかった。


関係者も

一様に口をつぐむ。


たぶん

伝わってはいないだろう。


解決してはいない

「実話」-


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