画霊

絵を描く事が人生だった。何にも食べず、一睡もせず、鉛筆を取って画用紙に力強く滑らし続けた。描いて描いて……やっと大作が出来上がり、力尽きた。でも、まだ描ける……私は瞼だけ動かして、完成した絵を見た。


『絵を描いている自分』の絵が画用紙から飛び出した。

……これで一生、絵が描ける。

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